介護を通じて崩壊する「家族像」を描いた漫画に共感の声 “変わっていく父親”を受け入れられますか?

東京ウォーカー(全国版)

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大病を患い、父親の性格が変わってしまった…

高齢化社会が進む日本では、“家族の介護”は多くの人にとって共通のテーマとなっている。もしそれが、予期せぬタイミングで突然やってきたら…?大病を患った父親の介護を描いたコミックエッセイが、Twitterで話題を集めている。


この漫画を描いたのは、「発達障害グレーゾーン」の特性を持つクロミツさん(@kuromitsu1510)。「甘え」「怠慢」と世間から疎まれる“生きづらさ”を描いた作品『灰低 生きづらい+グレーゾーン』や、脳腫瘍に苦しむ父親の介護生活を描いた『電子書籍と親父の介護』を発表している漫画家だ。

今回紹介するのは、父親の介護を通して家族に向き合うシリーズ漫画『令和介護録270日』の第5~6話。病院を半ば強引に退院した父親を連れ帰ると、父親はクロミツさんを一方的に責め始める。「もしかして脳の手術をしたことで、正常な思考ができなくなってしまったのだろうか…」そんな不安を覚えつつも、とりあえず父親を落ち着かせようと病院でもらった薬を探すも、カバンに入れたはずの薬が消えていた。


父親に聞いても「オレは知らない」「お前が失くしたんだろ?」の一点張り。帰宅早々、父親と喧嘩をしてしまい、薬も見つかることは無かった。翌日、仕事のために父親を置いて家を出るクロミツさん。心配が募るばかりだが、仕事を休むわけにはいかず、職場で父親への想いを馳せるのだった。

家に帰ると、目の前に広がっていたのは衝撃の光景。なんと、リビングカーペットの上に父親のものとみられる汚物が散乱していたのだ。さらに、翌日には冷蔵庫が開けっ放しになっており、食べ物を漁った形跡が残されていた。以前と変わってしまった父親の姿に、クロミツさんは動揺を隠すことができない。

父親の変化はそれだけにとどまらなかった。普段の起床時間より早く起こされれば「朝食を作れ」と要求され、寝不足のまま仕事に向かうことに。帰宅後も、モノが散乱した部屋を掃除し、入浴やオムツといった父親の介助に奔走する日々だ。

そんなある日、休日の自宅で再び父親と取っ組み合いの喧嘩を始めてしまうのだが、父親はクロミツさんを押さえつけたまま汚物を漏らしてしまった。クロミツさんは、自分の中にある“家族像”が急速に壊れていくのを感じるのだった――。


この漫画のコメント欄では「自分を見ているようであるあるボタンが有ったら100回は押してる」と、実際に介護を経験したユーザーから共感の声が寄せられていた。

家族ゆえに、向き合うことが難しいこともある介護の問題。クロミツさんの体験は決して他人事ではないのだろう。

画像提供:クロミツ(@kuromitsu1510)

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