アンガーラ!怪しい覆面の二人組が営むうまいラーメン店

東京ウォーカー

生存競争が厳しいラーメン業界で、最近特に注目を浴びている店がある。7/23に神田にオープンした「覆麺」だ。ラーメンマニアのブログでも、覆面をかぶった謎の二人組がラーメンをこしらえていると話題に。しかも、それがえらくうまいらしい。

のれんをくぐると、「アンガーラ」という意味不明の言葉で迎えられる。店内の小型CDラジカセからはアントニオ猪木のテーマ曲がエンドレスリピート。厨房には白と黒の覆面をかぶった2人組が立ち、壁には「日本語良くわかりません」の張り紙が。平常心を保つためには、とりあえず“乗っかる”ことがオススメ。日本人のホワイト(白覆面)によると、ブラック(黒覆面)はコンガ王国から来たラーメン職人で、「アンガーラ」とはハワイ語で言う「アロハ」みたいなものらしい。が、ここまでボケ倒しだと、“コンガなんて国あったかな…?”なんて疑問すら出てこない。

だが、本当に驚くのはその実力だ。豚ガラや鶏ガラ、煮干しのほかに、リンゴやスルメなどからとったスープは品のあるうま味を醸し、注文ごとに焦がしネギを揚げるなどニクイほどていねいな仕事ぶり。ただのプロレス好きのオッサンがラーメンを作っているわけではないのだ。ただし風味豊かなスープの秘密について聞いても「アンガーラ」と答えるのみ。ホワイトの通訳によると「これこそがコンガラーメンの真髄」なのだとか。

いちいち意味が分からないが、とりあえず実力は本物。不思議でおいしいコンガラーメン、アナタも体験してみては? 食べ終わったら自然に「アンガーラ」(ごちそうさま、のつもり)と言ってしまうかも。【東京ウォーカー/荒木紳輔】

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