副業が流行っていますが、やみくもに働くだけでは残業をしているのと変わらず疲れる一方です。副業の成功は、気負わず・楽しく・たくさん稼ぐ方法を探るアンテナの感度にかかっています。筆者自身も試行錯誤の日々ですが、いろいろ試した中で感じた副業選びのポイントをお話します。今後の副業選びの参考にしてみてください。
経験者が副業選びでアドバイスしたいポイント
まずはいろいろ試して失敗した経験から、副業選びでアドバイスしたいポイントをお話していきます。
【時給制のバイトは普通に疲れる!残業と変わらない】
副業というとまずアルバイトを想像しますが、実際は本業と合わせて倍疲れることになります。夜にジムや習い事に通ってるから余裕と思っても、趣味と仕事は全く違います。本業の職場で残業をするのと変わらなくなります。
【完全に自分の裁量(プチ起業)でできれば最高】
理想はスケジュールなどの裁量を自分で決められる「プチ起業」で、うまくいけば独立もできるかもしれません。才能やアイデアが必要ですが、将来に繋がらないアルバイトよりは実りが期待できます。
【相手のない仕事は少ない!納期が緩い副業で妥協】
とはいえ、そのような都合のいい話はなかなかありません。納期が緩い仕事や、商品を先に用意してから販売を開始するなど、本業に影響がないようにスケジュールを自分で操作できる副業が妥協点となるでしょう。
ネット系の副業は後追いじゃダメ!
参入障壁が低いネット系の副業ですが、それだけに競争も激しいのが現実です。また、収益の良いビジネスの入れ替わりが激しく「儲かるビジネス!」とメディアで紹介される頃には陳腐化してもう儲からないということも多々あります。
【ブログで稼ぐ!アフィリエイトという仕組み】
有益だったり共感を呼んだりする記事を投稿するブログに、アフィリエイトというネット広告を挿入して収益を狙うビジネスです。Google AdSenseが有名どころです。筆者のブログもGoogleの審査に受かって広告を設置していますが、アクセス数が少ないので月の収益は数十円程度です。逆にブログそのもののアクセス数が上がれば単純計算で収益は増えますが、そこが難しいのです。
【YouTubeで稼ぐ!専業でやる覚悟がないときつい】
YouTuberはラクして儲けているというイメージがありますが、実際にやってみると動画1本を制作するに多大な時間がかかります。また、再生数を伸ばすために視聴者を呼び込めるようなネタを考えるセンスも問われます。365日YouTubeに張り付く覚悟がないと収益化は難しいと思います。人気YouTuberは大したものだと認識を改めました。
【アダルトサイト運営で稼ぐ!商才が問われる難関分野】
普通のブログでアクセス数が集まらないのなら、アダルトサイトなら期待できるのでは?と考えて一時期チャレンジしましたが、先発が強くて新規は参入しづらいです。加えて、新たな規制で今までのやり方が通じなくなる・アフィリエイト提供元が撤退するなど、次々に「やりづらい」状況が増えていきます。新しいビジネスモデルを発明するぐらいの才能がないと成功は難しいでしょう。
【ブログとYouTubeは採算度外視の趣味に】
結果としてアダルトサイトは閉鎖、ブログとYouTubeは採算度外視の趣味という形に落ち着きました。ブログは副業関連の発信もおこなっているので、地道に続けていればチャンスが巡ってくるかもしれないという期待は残しています。
気軽な副業にはクラウドソーシングが便利
プチ起業をするまでの熱意や体力がなく、気楽な副業を希望するなら、ネットを通じて仕事を得られるクラウドソーシングを使う手もあります。案件獲得に多少の自己アピールは必要ですが、ゼロから営業活動をすることを考えれば比較的かんたんに仕事を得られます。
【執筆・漫画・お芝居など趣味の得意分野で稼げる】
ネット系メディアの台頭で、執筆・漫画などの案件が増えています。また、動画で使用する「声のお仕事」なども。その他ではプログラミングの引き合いも多いです。これらの中で趣味の得意分野があれば副業にすることができます。
【条件が悪い案件からは逃げる判断も必要】
クラウドソーシングは「素人のバイト」というイメージで報酬を安く叩いている依頼者もいます。仕事量に対して時給換算で最低賃金を下回るような案件はやるメリットがありません。悪条件の案件は避けることも副業成功に重要なポイントです。
【現在はYouTuberの金払いが良い傾向】
各案件を注意深く見ていると、従来のネットメディア系の報酬が据え置きなのに対し、YouTuberの金払いが良い傾向にあります。ただ、YouTube系は「スカッとする話を書いてください」といったテレビで見たようなテーマを、新規でネタ出し・何十件と納品するようなヘビーな案件が多いので、報酬相応の仕事量になります。
筆者が辿り着いた現在の副業
いろいろと手を出して失敗して、筆者が現在辿り着いている副業について最後にお話しします。
【得意分野の執筆作業に落ち着く】
現在ではクラウドソーシング経由のWebライティングに落ち着いています。大きく稼げる夢はないものの、安定した副業になっています。本業のIT系の話題や、趣味で詳しい分野の案件を多く取ることで、さほど苦労せず執筆活動ができています。
【特定のお客さんができると安定】
現在3名の顧客をかかえており、毎月決まった分量のお仕事をいただけています。特定のお客さんが増えると安定した収益が得られるようになっていきます。
【クラウドソーシングサービスの上位ユーザーに入れればド安定】
そうやって仕事量・収益を増やしていくと、クラウドソーシング内で上位のユーザー(ワーカー)になれます。プロフィールに「優良」のマークがついて依頼者の心証が良くなるほか、クラウドソーシングの運営サイドから直の仲介を得られることもあります。こうなると自分の思い通りに仕事量を調整できるようになるので、より安定していきます。
最高の副業は「人による」自分を見つめて探してみて
筆者の場合はWebライティングが天職でしたが、人によって得意分野は異なると思います。繰り返しますが、副業はできるだけ負担なく楽に小遣い稼ぎをすることが長続きの秘訣です。自分に合った副業を考えてみてください。
文:セージ(@sage01211)
漫画:ヤドカリコ(@yadokarikodayo)