出張や旅行の際、「枕が変わると眠れない」という人がたまにいる。まさに筆者がそれで、枕どころか見知らぬホテルで眠れるかどうかすら危うく、睡眠不足のまま自宅に帰って旅の疲れをとるということも少なくない。
さらに筆者は普段から眠りが浅く、頻繁に夢を見て目が覚めてもその内容を覚えていたり、金縛りにあうこともしばしば。最後に熟睡したのはいつだったか…と良質な眠りに思いをはせる毎日が続いていた。
そんな時に出合ったのが、“眠り”に特化したホテル「レムプラス」。阪急阪神ホテルズが運営する“もっとよい眠りを”がコンセプトのホテル「レム」の上位ブランドで、銀座と神戸に1店舗ずつある。
「“よく眠れるホテル”なんて…私を熟睡させたらたいしたもんですよ」と興味津々ながらもなぜか挑戦的に、今回は2021年4月に開業した「レムプラス神戸三宮」に潜入。良質な眠りを提供するために行われているサービスの数々を徹底レポート!果たして筆者はぐっすり眠ることができるのか?(1月21日取材)
高級感あふれるフロントでチェックイン!
コロナ禍になってから初めてのホテル宿泊だったため、ちょっと緊張気味で足を踏み入れた。チェックインはフロント前の自動チェックイン機でルームキーを発行するシステム。フロントにはスタッフが常駐しているので、機械に慣れていない人でも安心。
スタッフに見守られながらルームキーを発行し、簡単にホテル内の説明を受ける。その際に無料でもらえるティーバッグと室内で使えるグッズを案内してもらえて、筆者は神戸の紅茶専門店「Lakshimi」(ラクシュミー)で売られているスペインの紅茶「極上はちみつ紅茶」、「足すっきりシート 休足時間」をチョイス。
この時すでに快眠へと導くサービスが始まっていると感じたが、これはまだまだ序の口だった。
部屋から見える絶景&眠りのサポートに感動!
神戸といえば、山も海も近く感じられることが魅力の1つ。レムプラス神戸三宮には「海側ダブルルーム」「山側ダブルルーム」(共に1室3万3000円、1~2名利用)があり、どちらも昼と夜で異なる表情の絶景を望むことができる。
今回筆者が泊まったのは28階の山側ダブルルーム。チェックインしたのがすでに夜だったため、部屋に入ってすぐに窓から神戸のランドマーク「山麓電飾」が見え、テンションは急上昇!神戸の海を見ることはあっても山をきちんと見ることは今までなかったため、神戸の魅力を再発見できた。
白を基調とした部屋にはクイーンサイズのベッドとマッサージチェアがあり、夜景の美しさも相まって一気にセレブな気分に。ベッドにダイブしたい気持ちを堪え、部屋の中を物色していく。すると、冷蔵庫の中に「江崎グリコ GABA ギャバ フォースリープ」が!睡眠の質を高めるGABAという成分を気軽に摂取できるチョコレートで、筆者も何度か食べたことがあり、その効果のほどを知っていたため「このホテル、本気だ!」と早くも確信した。
熟睡の秘訣は「枕」にあり?貸出枕が豪華すぎる
部屋のテレビに映し出されるホテルの案内を見ていると、フロントで貸し出し可能なアイテムの一覧が。翌日必要なヘアアイロンなどを借りておこうと思いチェックしていると、おそらくこのホテルの最大の特徴である「貸出枕」の文字を発見。
さっそくフロントに行き、ヘアアイロンとカールドライヤーを借りた後におそるおそる「枕も借りられると見たのですが」とスタッフに声をかけると、にこやかに「どうぞ」と貸出枕の一覧表を見せてくれた。なんと8種類の枕があり、昭和西川株式会社など多くの人々の眠りを守り続けた老舗メーカーの枕もラインナップに。
筆者は横向きに寝る人にフィットするように作られたという「AiR4D」という枕と、「快眠セラピストが考えた抱きまくら」という名前通り気持ちのよさそうな枕を貸してもらうことに。後にこのチョイスが筆者の“眠り”に革命を起こす。
いよいよベッドへ!果たして熟睡できるのか?
その後は部屋でスマホやテレビを観て、普段通りくつろぐことに。そのなかで特に驚いたのが、シャワールームの天井に設置されたレインシャワー。シャワーを浴びている時はどういう効果があるものかまったく知らなかったが、好奇心で使用してみると、やさしい雨を浴びているようなクセになる心地良さだった。宿泊した際はぜひ一度使ってみてほしい。
シャワーを済ませたら紅茶とチョコレートをいただき、フロントでもらった足すっきりシートを足の裏に貼り、歯を磨いて“あとは寝るだけ状態”に。その時すでに0時過ぎだったが、筆者はいつも深夜2時や3時に寝ているため「どうせ今ベッドに入ってもゴロゴロするだけなんだろうな」と思いながらもベッドへ。
借りた抱き枕にギュッと抱きつき、目を閉じて「さっきの紅茶、おいしかったから買って帰ろう」などと考えていたところまでは覚えている。が、その後の記憶はない。今思えば、ここ半年くらいで最も眠れた夜だった。
久しぶりの通し睡眠と優雅な朝食で心にも潤いを
夢を見ることも金縛りにあうこともなく、ぶっ通しで8時間熟睡に成功。朝起きた時も就寝時と変わらず抱き枕に抱きついたままで、いろんなサービスのなかでもこれが1番効果があったように思えた。
朝は最上階にあるレストラン・神戸望海山に向かい、神戸を見渡せるロケーションのなかで高級食パンで人気の「panya芦屋」のパンが食べられる朝食を。ゆっくり朝食を食べること自体久しぶりで、睡眠だけでなくチェックアウトまでの時間も大満喫。
大切なのは寝る前の時間。そして「抱き枕」で大優勝!
「レムプラス神戸三宮」で久しぶりの熟睡と充実したサービスを体験し、いかに普段の生活にゆとりがなく不摂生ばかりしていたかを再確認することができた。
寝る前にくつろぎの時間を作ることが重要だとわかったと同時に、筆者が今回「これだ!」と思ったのが抱き枕。寝ている間も手放すことがなかった抱き枕がかなり大きなポイントになったと思い、その後インターネットで注文。今では自宅でも熟睡できる日が増えている。
良い眠りを提供してくれるだけでなく、日頃の眠りを見直すきっかけもくれた「レムプラス」。出張や旅行の際はもちろん、眠りが浅くてなかなか疲れがとれない人には、がんばる自分へのご褒美としておすすめしたい。
取材・文=ウォーカープラス編集部
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