世界中で愛される
ピーターラビット
の原典である、絵本『ピーターラビットのおはなし』。その出版120周年を記念した「出版120周年 ピーターラビット(TM)展」の東京開催が迫っている。
絵本『ピーターラビットのおはなし』が、イギリスの出版社フレデリック・ウォーン社から出版されたのは1902年のこと。絵本作家ビアトリクス・ポター(TM)のデビュー作でありながら、初版は予約のみで完売。出版から2年経たずで、5万部を超えるベストセラーとなった。
以降、登場人物を増やし「ベンジャミンバニーのおはなし」「ティギーおばさんのおはなし」とシリーズ化し、その累計発行部数は、全世界で2億5000万部を超えている。
「出版120周年 ピーターラビット(TM)展」では、ピーターラビットが誕生した有名なエピソードから、今日に至るまでの歩みを振り返る。絵本のルーツである“ノエル少年あての絵手紙”の直筆オリジナルや、作者の構想を尊重して揃えた絵本「ピーターラビットのおはなし」の彩色画は、日本で初めての展示となる。ほかに、日本初公開のスケッチにイラストレーション、私家版をはじめ、貴重な関連アイテムが約170点公開される。
全国各地をまわる巡回展の「出版120周年 ピーターラビット(TM)展」は、2022年3月26日(土)から6月19日(日)の期間、世田谷美術館を皮切りにスタート。俳優の松下洸平さんが公式サポーターに就任し、音声ガイドナビゲーターに初挑戦することでも話題となっている。ピーターラビットのファンはもちろん、イラストや水彩画に関心のある人や、松下さんの落ち着いた声色を静かな環境で楽しみたい人は、ぜひ展覧会へ足を運んでみてほしい。
なお、東京展終了後は、2022年7月2日(土)〜9月4日(日)まであべのハルカス美術館(大阪府阿倍野区)、2022年9月15日(木)〜11月6日(日)まで静岡市美術館(静岡県静岡市)にて開催予定。初版が発行されて以来愛され続けているロングセラーの真髄を、その目で確かめてみて。
※新型コロナウイルス(COVID-19)感染症拡大防止にご配慮のうえおでかけください。マスク着用、3密(密閉、密集、密接)回避、ソーシャルディスタンスの確保、咳エチケットの遵守を心がけましょう。
BEATRIX POTTER(TM) (C) FrederickWarne & Co.,2022