三兄弟のパパ!からし蓮根・杉本青空の子育て術「長男を頼るようにしています」

関西ウォーカー

M-1グランプリ2019決勝進出後、注目を集めている吉本芸人のからし蓮根。そのツッコミ担当の杉本青空(そら)さんは、28歳にして、2歳、1歳、0歳の三兄弟の父親だ。現在は大阪をベースに東京や地方へ行き来しながら、奥さまと共に子育ての真っ最中。

インタビュー前編 ではモットーや親として心がけていることなど、“杉本青空流”子育て術を紹介。後編の今回は、言葉での意思疎通もできるようになってきた長男くんのエピソードを中心に、子育ての面白さや苦労をお届けします。

テレビや舞台で多忙ななか、オンライン取材に応じてくれたからし蓮根の杉本青空さん


長男には頼り、次男は好きにさせ、三男はとにかく可愛がる

――3人のお子さんそれぞれに向き合うときに、意識していることはありますか?

長男のことを頼るようにしてます。そのためか分かりませんが、次男や三男にも気遣いができるようになりました。次男は好きなようにさせていて、お兄ちゃんと仲良くするようには仕向けていますね。そして、三男はとにかく可愛がっています。甘やかしてます。

長男、次男、三男、それぞれ向き合い方があるという


――長男を頼りにするというのは、賢い方法ですね。

まだそんなにたくさんのことができるわけではないですが、自分でできることはちょっとでもやってもらうようにしています。あと、次男と三男の世話を焼いている時には、邪魔しないようにしていますね。

弟の世話を焼く長男くん。やさしい性格なのだとか


外や保育園では愛想を振りまく、長男の不思議

――長男くんはどんな性格ですか?

やさしいです。あんまり人見知りもせず、いろんなところで愛想を振りまくんです。うちではイヤイヤ期真っ只中で、僕や奥さんにわがままを言ったりするんですけど、外面がいいというか(笑)。会う人会う人に笑顔で手を振って、愛想を振りまくんです。保育園でもちゃんとしているみたいなんですけど、家のなかではあんまりいうことを聞かない時もある。何で保育園ではあんなに大人しいんやろと思いますね。先生から「今日は大変でした」とか一切言われないので、その分、家で発散してるのかな…?

長男くんは人見知りもなく、誰に対しても愛想を振りまいているそう


――次男くんは?

暴れてます。長男がおもちゃを独り占めしたり、叩いてくることもあるんですけど、次男はやり返すんです。強いですね。

暴れん坊の息子たちを操縦する、奥様のすごさ

――三男くんはまだ乳児なので、これからですね。子供の成長で最近、驚いたことはありますか?

僕が体調を崩して寝ていたら、長男が「大丈夫?」と言いながら頭を撫でてくれたんです。きっと僕がいない間に奥さんが言ってくれているんだと思います。僕が教えた覚えは全くないので(笑)。仕事の都合でなかなか一緒にいられないので、きっと奥さんが「パパのことを労おうね」と言ってくれているんだと思います。

奥さんは本当にすごいなと思います。僕は常に奥さんと一緒に子供を見てますけど、奥さんは1人で見ているので、「どうしてるんやろ?」と不思議ですらあります。近くの公園に1人であの3人を連れていったと聞いた時は、本当にすごいなと思いました。奥さんがちょっと外に出ている時、僕だけで3人を見ることもありますけど、本当に大変!これをずっとやっているのかと思うと頭が下がります。僕1人の時は長男も次男も好き勝手していて、家のなかを引っ張り回されてしまうので。

暴れん坊が2人いると、家の中がとんでもない状態になることも


――歯磨きや目薬、寝かしつけは、奥さまと手分けをしているということですが、青空さん担当の育児はありますか?

僕がいる時はお風呂に入ったりしますが、僕だけの担当というものはないですね。一緒にやります。

お風呂でも何でも、始めるタイミングはいまだに掴めない!

――なかなか頭を洗わせてくれないなどの苦労はありますか?

お風呂に入るまでが大変。タイミングが悪い時に入れようとすると泣きわめいたり、裸で逃げ回るので、タイミングを掴むのが難しい。でもなかなか掴めないので、勢いで入れるしかない。でも、浴室に入ったら何とかなるんですよ。

子供たちのタイミングを掴むのは困難


――お風呂では長男くんが浴槽の縁にいろいろ並べて、それを眺めているんですよね?

そうなんです。お風呂場にはアンパンマンの洗面器とおたまみたいなもの、小さいボディソープの容器などがあるんですけど、それを全部並べてずっと見てるんです。そして全てを元の位置に戻して、お風呂から出るみたいな。

――眺めている間は大人しく、湯に浸かっていてくれるんですか?

そうです。入ったまま、並べたものをただ見てるんです。おもちゃの中には蛇口をひねると噴水のように水が出るものもあるのですが、それは全くせず。1人でストイックに何かを追求しています(笑)。

長男の謎のこだわりが、大変であり面白い!

――そういう謎のこだわりは他にもあるんですか?

お気に入りのパジャマがあって、洋服に着替えさせてもそれを全部脱いで、またパジャマを着るんです。でも、おむつは自分で履けないので、ノーパンになってしまうんですよ。謎のこだわりです。

――そういうのは他にもありますか?

あります。ジュースを飲みたいというので、あげたら違うといわれ、牛乳をあげても違うといわれたので、冷蔵庫まで抱っこして連れていって。これ?これ?と聞いても全部違うといわれ、仕方ないのでおろしたら、何か飲みたいという。でも、飲みたい液体がわからないので、そういう時は無視します。それで1分ぐらいしたら、牛乳飲んでるんです。なんやったんや?あの牛乳断ったのは?と思いました(笑)。

大変は大変だが、楽しい部分はとても楽しい

――子育てって、そういうことの連続なのでしょうか?

そうやと思います。ずっとそれの繰り返しです。

――お疲れ様です(笑)。その分、楽しいこともあるのでしょうね。

言葉を喋れるようになってきたのが、うれしいですね。あとは、こちらが言ったことを言われた通りにできるようになってきて。ご飯を食べた後、「ママおいしかったよ、は?」と聞くと、「おいしかったよ」と繰り返し言えるようになりました。そこもかわいいです。

子育てについてとにかく大変だが、楽しい部分は楽しいと教えてくれた


――次男くんはそんな長男くんの姿を見て、学んでいるのでは?

確かに長男より、いろいろ早い気がします。言葉も覚えて、ママは言えるようになりました。ママと、アンパンマンは言えます。

――パパより、アンパンマンの方が早いんですか?(笑)

パパはあんまり…(苦笑)。ずっとアンパンマンと言ってます。あと、トーマス。でも、トーマスをトーマスと呼ばず、パーシーって呼んでます。トーマスもゴードンもジェームズも、みんなパーシー。

「ママ」と「アンパンマン」が言えるようになるなど、次男くんもぐんぐん成長中。どうか「パパ」も、できる限り早く覚えてあげてほしい


――面白いですね。

大変は大変ですが、楽しい部分はとても楽しいです。

――子供たちがもう少し大きくなったら、一緒にやりたいことはありますか?

僕自身、山や川に囲まれた熊本の地で育ったので、自然の中で色んなことを経験してほしいです。

――では、コロナが収束したら、家族で行きたいところは?

長男が、電車が好きなので、アンパンマン列車で四国の温泉に行きたいです。

――楽しく、面白い子育て話をありがとうございました。ぜひ、また聞かせてください。

取材・文=及川静

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