多彩な飲食店が集結する、銀座エリア最大の商業施設「GINZA SIX」。同施設の地下2階と13階に、熟成肉を多彩なスタイルで楽しめる、2つの店舗が出店している。どちらも運営するのは、熟成肉ステーキ専門店「旬熟成」などを手がけるフードイズム。各店の魅力を紹介しよう。
MEAT&GREEN 旬熟成/B2F
地下2階の食品フロアに店を構える同店は、発酵熟成肉を使ったサラダとサンドイッチのテイクアウト専門店。“美と健康”をとことん追求する、「旬熟成」の新ブランドだ。牛肉は80~90日、豚肉は30日、鶏肉は10日熟成したものを用いているという。
野菜は無農薬有機栽培にこだわり、店内の専用ショーケースで温度、湿度を徹底的に管理。野菜にストレスをかけることなく、フレッシュな状態で提供している。
ボリューム満点のサンドイッチは、“萌え段”という言葉がふさわしい、カラフルな断面に一目ぼれ!全5種類を取りそろえ、なかでも店の一押しは、六穀パンでローストビーフやサニーレタス、紫タマネギ、ニンジンなどたっぷりの野菜をサンドした「ローストビーフサンド」(880円)とのこと。
サラダもサンドイッチに負けず劣らず、彩り豊かな有機野菜と発酵熟成肉が、溢れんばかりに入っている。サラダに合わせてミックスした、酵素ドレッシングも特徴の1つだ。
記者が「メキシカンタンドリーサラダ」(1180円)と黒ごま×竹炭ドレッシングの組み合わせを試してみたところ、コチュジャンを用いた中華風のドレッシングが、スパイシーなタンドリーチキンと絶妙にマッチしていた。肉に負けないパンチのあるドレッシングは、クセになるおいしさ。野菜も新鮮でシャキシャキしており、サラダ一品だけでもかなり食べごたえがあると感じた。
なお、この酵素ドレッシングは家庭用に、瓶入りの商品も販売。ブタやニワトリのかわいいイラストが描かれた、発酵熟成肉のオリジナル缶詰と合わせて、ギフトにするのもおすすめだ。
旬熟成 GINZA GRILL/13F
熟成肉ステーキ専門店「旬熟成」の集大成と位置付けるレストラン。但馬牛を約100日間熟成させ、炭火の低温調理で提供する。なかでもユニークなのが、目隠しをしてヘッドフォンを装着し、ステーキを彷彿とさせる効果音を聞きながら肉を味わう「リスニング・イーツ」を体験できること。
人が食べ物に抱く印象は、視覚や嗅覚により、口へ入れる前にほとんどが決まってしまうという。同店ではじっくり育ててきた肉を、もっと舌の感覚を研ぎ澄ませて味わってほしいとの想いから、このような食べ方を導入したそうだ。「リスニング・イーツ」はディナータイムに「イタリアングリルコース」(1万2000円)などで体験することができる。
さらに、和と洋が調和する、非日常的な内装も魅力。「ダサかっこいい」をテーマに掲げ、西洋の文化が入ってきた昭和初期のデザインをイメージしているという。こだわりの空間で極上の熟成肉を味わう、至福のひと時を過ごしてみてはいかが。【ウォーカープラス編集部/水梨かおる】
水梨かおる