大阪・阪急梅田駅に併設の「阪急三番街」が、4月27日(木)北館を中心にリニューアルオープン。北館1階には、レゴ®ブロック作品を展示する「HANKYU BRICK MUSEUM」が誕生。4月26日(水)には、展示作品を手がけた日本で唯一のレゴ®認定プロビルダー三井淳平氏が駆け付け、完成お披露目イベントが行われた。
「HANKYU BRICK MUSEUM」は、以前に魚が泳ぐ水槽が並んでいた「かわいい水族館」跡に誕生した展示スペース。現在世界で14人、日本人では唯一のレゴ®認定プロビルダーである三井淳平氏が、レゴ®ブロックで関西にちなんだ作品を5つ制作。阪急・阪神電車の沿線の街並みを再現した巨大ジオラマや、レゴ®ブロックで作った阪神甲子園球場などが約30mの通路に展示されている。三井氏は作品について「阪急・阪神電車にまつわるものを中心に制作しました。ジオラマは路線図を見ながら街並みを忠実に再現し、梅田スカイビル、神戸ポートタワー、京都の清水寺などの名所も作りました」と語った。
1年以上の制作期間を費やし完成させた5つの作品は、全て三井氏一人で制作。市販のレゴ®ブロックのみ、40万ピース以上を使用している。「全体のバランスを見ながら細かなパーツを組み合わせていくのは繊細な作業でした」と制作の苦労を明かした。兵庫県明石市出身で、学生時代には阪急電車を利用していた三井氏。「伝統のある場所に展示できたことが嬉しい。人が行き交う場所だからこそ、レゴ®に興味がない人にも見てほしい」と完成した作品の前で力強く語ってくれた。
リニューアル後の「阪急三番街」には36もの新店舗がオープン。南館1階には「和」の雰囲気が溢れるストリートゾーン「うめ茶小路」も誕生。【取材・文=ライター山根翼】
山根翼