日に日に気温も高くなり、もうすぐ海のレジャーが楽しい季節到来。この夏に沖縄旅行を計画している人も多いのでは。「沖縄本島もいいけど、そろそろ離島にも行ってみたいな…」と思っている人におすすめなのが、八重山屈指の観光地・石垣島だ。初めて訪れる人にもリピーターにも絶対押さえておいてほしい石垣島の人気観光スポットを紹介しよう。
1.八重山屈指の美しさ!人気No.1スポットで“カビラブルー”をひとり占め
石垣島に行ったらぜひ足を運んでほしいのが「ミシュラン・グリーン・ガイド・ジャポン」で三つ星観光地に選出された川平湾。パーキング近くにある展望台は撮影スポットとしても人気が高く、“カビラブルー”と呼ばれる独特な海の青さと白浜のコントラストが織り成す絶景に出会うことができる。湾内は遊泳禁止だが、グラスボート遊覧をはじめ、カヤックやシュノーケルなどのアクティビティーを楽しみながらゆったりと流れる島時間を満喫するのもおすすめだ。
朝から降っていた雨が上がり、晴れ渡った空。初めての石垣島の旅で念願の“カビラブルー”に出会えた瞬間。
浜辺に下りていくと湾内を周遊するグラスボート乗り場が。朝9時から15時まで15分間隔で運航(天候により変更の場合あり)しているので、時間に余裕がある人はグラスボートでも“カビラブルー”を体験してほしい。
2.定番からユニークな雑貨まで!お土産探しも楽しいアーケード街を散策
土産店や商店が軒を連ねる島のショッピングストリート「ユーグレナモール」は、明治時代から続く島の台所・公設市場を挟んで、銀座通りと中央通りの2つの通りからなるアーケード街。アーケードの先には「フルーツジュエリーファクトリー」や「ユーグレナカフェ」といったカフェもあり、トロピカルフルーツを使ったアイスやスイーツ、島野菜メニューなどを楽しむことができる。
ユーグレナモール内にある公設市場前では島の元気なおばぁたちが新鮮なフルーツや野菜、お土産品などを路面販売している。
石垣島らしいお土産を探してふらりと立ち寄った雑貨店「ひらりよ商店」は見ているだけでも楽しい空間。ここでは雨の日でも石垣島を楽しんでもらいたいと沖縄の伝統的な染色技法「紅型」が体験できるプログラムを用意している。
石垣島の神様“ミルク様”や西表島の“オホホ神”をモチーフにした「blue+blue」のユニークなアクセサリーもおすすめ。
公設市場からアーケードを抜けた先にある黄色い看板が目印の「フルーツジュエリーファクトリー」ではカフェスペースで石垣島のフルーツを使ったアイスやスイーツが楽しめる他、お土産コーナーも充実している。
[ひらりよ商店] 石垣市大川207 ユーグレナモール内
[Fruit Jewelry Factory(フルーツジュエリーファクトリー)] 石垣市大川270-3 / 12:00~20:00 / 不定休
3.ヤギ汁×沖縄そば!2大沖縄料理が合体した“やぎそば”に挑戦
石垣牛や海産物など、グルメも堪能できる石垣島の中でひと際異彩を放つ存在の「やぎそば」がどうしても食べたくてお邪魔したのは、創業40年を迎える「一休食堂」。独特な味わいのヤギ汁は観光客が挑戦するにはハードルが高く、好みも分かれるところだが、この店では手づくり味噌とヤギの血を隠し味に加えることで驚くほどまろやかな味わいに仕上げていて沖縄そばとの相性も抜群。地元の人に“一休さん”と呼ばれて親しまれている店主の人柄も老舗ならではの魅力のひとつ。
ボリュームたっぷりの「牛そば」(600円)も人気の一休食堂。ランチタイムの混雑を避けるなら開店直後の来店がおすすめだ。
今回の旅の目的の1つでもあった「やぎそば」(800円※なくなり次第終了)は、想像していたほどケモノ臭さもなくクセになる味わい。
[一休食堂] 石垣市石垣716-1 / 11:00~20:30 / 月曜
4.地元の人のお墨付き!老舗豆腐店の優しい朝ごはん
市街地から車で10分ほど、県道208号線から1つ入ったサトウキビ畑の中にあるあぜ道を進んで行くと赤いトタン屋根…。ここ「とうふの比嘉」は、朝6時半から出来立てのゆし豆腐を使ったメニューが食べられる人気店。定番の「ゆし豆腐セット」(350円から)を目当てに朝早くからカップルや家族連れの客が来店するため、人気のテラス席は8時台で相席になることも。「飲み過ぎた翌日は必ずここのゆし豆腐を食べるよ」と笑って話す地元の常連客も多い。
サトウキビ畑の中の一本道を走っていると突然見えてくる赤いトタン屋根。テラス席で食べるか店内で食べるかは看板を見て決めるといいかも。
ユニークなネーミングに惹かれて注文した「お年寄りゆし豆腐セット」(350円)は、ゆし豆腐の他に、おかゆ(または白米)・おから・卵焼き・お新香付き。サービスの豆乳はまろやかで、苦手な人でも飲みやすい。
[とうふの比嘉] 石垣市石垣570 / 6:30~15:00 / 日曜
5.「イチグスクモード」の“カフ・ヌ・キィン”で石垣島を着る
詩人の山之口貘にインスピレーションを受けてシルクスクリーン版画の制作を始めたという池城安武さんは、海外での個展開催経験も多く、沖縄県内最大の総合美術展「沖展」版画部門で2017年度の沖展賞を受賞した地元出身のアーティスト。石垣市内にある彼のショップでは「あなたにたくさんのしあわせが訪れますように」という意味を込めて作ったシャツやTシャツを“カフ(果報)・ヌ(の)・キィン(服)”として販売している。沖縄らしい赤瓦や島バナナをモチーフにしたものから、於茂登岳やイリオモテヤマネコといった八重山をテーマにしたものまで、伝統文化に彼のひらめきをプラスしたアイテムたちはどれも不思議な魅力にあふれている。
石垣市内にある「イチグスクモード」では池城さん自ら接客。デザインの話を聞くのも旅の楽しい思い出になりそう。
アイテム1つ1つに池城さんの石垣島への思いがあふれる空間。
穏やかな口調で1つ1つデザインの説明をしてくれた池城さん。
[イチグスクモード] 石垣市新川286
6.「アトリエPEPE」で石垣島の“香り”を感じるアート体験
ヨーロッパでの作家活動を経て現在は石垣島を拠点に活動している、香りのアーティスト・上田麻希さん主宰の「アトリエPEPE」では、サガリバナやマーニーといった石垣島の花々から上田さんが独自に天然抽出したものを含む100種類以上の香料から好みの香りを組み合わせるパフューム作り(1人1万2000円※所要時間2時間・要予約)が体験できる。
「意外に思われるかもしれませんが“香り”へのこだわりは女性よりも男性のほうが強いんですよ」と上田さんが話すように、これまでの利用者も半数が男性とか。於茂登岳の麓にある古民家でゆったりした島時間と風を感じながら自分だけの“香り”を作る、そのひとときが最高のリラクゼーションになりそうだ。
ヨーロッパでの作家活動を経て現在は石垣島を拠点に活動している香りのアーティスト・上田麻希さん。
サガリバナやマーニーといった石垣島の花々から上田さんが独自に天然抽出したものを含む100種類以上の香料から好みの香りを選ぶことができる。
[アトリエPEPE] 石垣市真栄里1111-217
【東京ウォーカー】
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