東京・井の頭恩賜公園の開園100周年を記念し製作された映画『PARKS』が、関西でも上映開始。5月6日(土)シネ・リーブル梅田にて舞台挨拶が行われ、主演の橋本愛と瀬田なつき監督が登壇。満員の観客を見渡し、関西での上映開始を喜んだ。
本作は東京・井の頭公園を舞台に、50年前に作られたひとつの曲が現在の若者につながっていく音楽物語。主人公・純を橋本が演じ、純を訪ねてくるハル役を永野芽郁、音楽スタジオで働くトキオ役を染谷将太が務める。
撮影前に井の頭公園を訪れた橋本は「100年もあり続けている場所なのに、散歩中の人や本を読んでいる人がいて日常を感じた。訪れる人の人生や生活が行き交い、公園と共存しているのが印象的でした」と話した。瀬田監督も「映画を観ていると実際に公園を歩く体感ができるぐらい、公園のほとんどを映しました。暮らしの中に公園があるように映るといいなと思って、橋本さんにも自由に演じてもらった」と撮影プランを明かした。
瀬田監督から細かな演技指導を受けなかった橋本は「軽やかな演技を一貫すれば、何をしても許されました」と話した。続けて「だらしない女の子の役をあまりやったことがなかったけれど、私自身はちゃんとだらしない人なので(笑)だらしなさを求められる環境で、だらしなくいられることが楽でした」と楽しく演じていたことも明かした。また、永野・染谷との共演については「馴れ合っていたわけではなく、演技についても相談しなかった。普段の会話をしなくても、演技を合わせることができる安心感があった」と話す。それを受けて瀬田監督も「撮影がはじまると3人がそれぞれ自然な演技をするので、すごいと思っていた」と明かすと、鑑賞後の観客も感心しながら聞いていた。
映画『PARKS』は、シネ・リーブル梅田にて公開中。【取材・文=ライター山根翼】
山根翼