神戸どうぶつ王国のハシビロコウはめっちゃ動く!「人に慣れてほしくない」と語る飼育員の真意とは?【会えなくなるかもしれない生き物図鑑】

東京ウォーカー(全国版)

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野生を身近に感じられる動物園や水族館。動物たちは、癒やしや新たな発見を与えてくれる。だが、そんな動物の中には貴重で希少な存在も。野生での個体数や国内での飼育数が減少し、彼らの姿を直接見られることが当たり前ではない未来がやってくる、とも言われている。

そんな時代が訪れないことを願って、本連載では会えなくなるかもしれない動物たちをクローズアップ。彼らの魅力はもちろん、命をつなぐための取り組みや努力などについて各園館の取材と、NPO birthの久保田潤一さんの監修でお届けする。第6回の今回は、神戸市の「神戸どうぶつ王国」でハシビロコウの飼育を担当する長嶋敏博さんにお話を聞いた。


人の顔を見分けて態度を変える賢い鳥

メスのマリンバ。ハシビロコウの故郷はアフリカ・南スーダンからザンビアにかけての湿地帯だ写真提供:神戸どうぶつ王国

――神戸どうぶつ王国では2014年からハシビロコウを迎え、現在はオスのボンゴ(推定10歳)と、2015年に来園したメスのマリンバ(推定7歳)の2羽を飼育している。長嶋さんによると、彼らは人を見分けることができるそうだ。

メスのマリンバ。動かないことで有名なハシビロコウだが、動くことも意外に多いという写真提供:神戸どうぶつ王国


彼らは飼育員とそうでない人を見分けることができ、さらに飼育員一人ひとりの違いも分かっています。私に対しての反応は、あまりよくないですね…(苦笑)。閉園したらそれぞれの部屋に連れて帰るのですが、ボンゴは私が近づくと萎縮して座り込み、口を開けて威嚇してきます。「これ以上そばに来ないで!」と言ってるんです。

飼育する動物の健康状態を把握するために時々彼らを捕まえることがあるのですが、私がその役割を担当しているため、「捕まえられる、何か嫌なことをされる」と思うようです。ほかのスタッフが近づいても、そんな態度はとりません。

長嶋さんとマリンバ写真提供:神戸どうぶつ王国


ボンゴはメスに関心を示すものの、いざとなるとどうしていいかわからなくて攻撃しちゃいます。彼らは単独で生活する鳥なので、縄張り意識からそういう態度をとるのかもしれません。

一方、メスのマリンバはあまり人に慣れておらず、少しビビりちゃんです。

オスのボンゴ写真提供:神戸どうぶつ王国

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