今回オジャマしたのは創業60年、高円寺の「なみのゆ」さん。煙突が高く、毎年4月ごろに7mものこいのぼりが舞う地元の皆さんにはおなじみの名物銭湯だ。
ご主人は50年以上この仕事をしていてほかの仕事をしたことがないので、将来は豚汁屋をやってみたいという意外な夢を語ってくれました。銭湯も豚汁も人をあたためるものだから案外近いのかも。
「なみのゆ」のお湯は井戸水を使っていて、保健所お墨付きのきれいな井戸水。そして、ここの特徴はなんといってもプールがあるところ。もともとは、ご主人が腰を痛めてリハビリには水中ストレッチがいいことを知って、だったら自分のとこに作ってしまえとたった3日で作ったそうです。ご主人の行動力、半端ないっす。
また、趣味の1人旅が銭湯の参考になることも。旅行中に車がドブにはまってしまい、体中が泥だらけに。そのときにたまたま朝湯をやっている銭湯を見つけ、そのありがたみを実感。さっそく「なみのゆ」でも日曜だけ朝8時から朝湯を楽しめるようにしたそうです。ご主人の行動力に5つ星差し上げます。【東京ウォーカー11/27発売号に掲載】