『ソードアート・オンライン』『アークナイツ【黎明前奏/PRELUDE TO DAWN】』など、アニメやゲームの主題歌を担当してきた絶望系アニソンシンガー・ReoNaにとって初となるアーティストブック
「Pilgrim」
が2023年3月1日に発売された。
自身の過去を語った3万字インタビューや、故郷・奄美大島での撮り下ろしフォトに加え、ReoNaと縁を結んできた関係者の対談も含まれたファン必見の一冊となっている。初の日本武道館ワンマンライブ、2ndアルバム『HUMAN』のリリースでも注目を集めているReoNaに、「Pilgrim」について聞いた。
自分でロケハンも。故郷奄美大島での撮り下ろし撮影
――今回初のアーティストブック「Pilgrim」が発売となります。本が出るという話を聞いた時どう思われましたか?
【ReoNa】アーティストブックが出せたらいいな、という話は、以前からしていたんです。この先もアーティストReoNaとして歩んでいく中で、道筋を振り返るような本を出せたらいいなと思っていて。具体的にお話を頂いたときは、こういう本ではけっこう本人のことを詳らかにするイメージがあったので、パーソナルな部分をどこまでお見せすることになるんだろうと思いつつも、純粋に楽しみでした。
――写真も撮り下ろしで、かなりの枚数が使われています。ご自身のルーツである奄美大島で撮影されたとのことですが、里帰り兼撮影という感じになったのでしょうか。
【ReoNa】そうです。里帰り中に撮影チームに合流してもらって撮影しました。本当に私の原風景が収められています。撮影場所も自分で選んだんです。
――そうなんですね、思い出の場所だったりするんですか?
【ReoNa】はい、みんなが到着する前日にロケハンも自分で行ったりしました。島にいる間に街に遊びに行くってなったら、この本に収められている屋仁川通りの道は、絶対に通りますし。
――大島紬の着物姿も新鮮でした。
【ReoNa】ファンクラブのカレンダーで振袖を着たりはしているんですが、こういう形で大島紬を着たのは初めてです。
――ご自身のお気に入りカットなどはありますか?
【ReoNa】さとうきび畑のど真ん中でギター持ってるカットです。私のアーティストとしての原点である神崎エルザ(TVアニメ『ソードアート・オンライン オルタナティブ ガンゲイル・オンライン』の登場人物で、歌唱部分を当時新人のReoNaが担当した)の神崎エルザ starring ReoNa『ELZA』のジャケットをオマージュしたような構図になっています。
――たしかに、同じようなものになっていますね。
【ReoNa】撮った時に人間としてのReoNaの原風景と、アーティストとしてのReoNaの始まりの景色が重なったと思えたんです。今後いつ振り返っても思い入れがある写真になるんだろうなと思います。