ピース又吉が解説!「大エルミタージュ美術館展」が名古屋で明日から開催

東海ウォーカー

「大エルミタージュ美術館展」のオフィシャルサポータに就任する又吉直樹


2017年7月1日(土)から9月18日(祝)まで、愛知県美術館を会場に「大エルミタージュ美術館展」が開催される。その開幕の前日となる6月30日(金)、同展覧会のオフィシャルサポーターに就任するピースの又吉直樹が来名。「名古屋はオシャレな人が多い。ファッションの視点でも作品を楽しめるのでは」と名古屋の印象と掛け合わせ、展覧会の見どころをアピールした。

“エルミタージュ美術館の1軍”と呼べる絵画85点が日本に


「大エルミタージュ美術館展」の魅力を語ってくれた又吉直樹


同展覧会は東京、名古屋、神戸と3会場を巡回。ロシア・サンクトペテルブルクの「大エルミタージュ美術館」が所蔵する1万7000点におよぶ絵画コレクションの中から、常設展示の名画85点が展示される。

又吉は実際にエルミタージュ美術館を訪れたそうで、「館内には本当にたくさんの作品が展示されていた」と一言。「美術館スタッフも『美術館の1軍と呼べる美術品が今日本にあります』と言っていた。それらの作品が本来飾られているスペースは、館内でも特に目立つ場所でしたよ」と続け、展覧会で見られる貴重な作品について紹介していた。

さらに自身が感銘を受けた文学作品にロシア出身の文豪、ドストエフスキー「罪と罰」を挙げ「小説の舞台もサンクトペテルブルク。物語のトーンと相反し、その美しい街並みに驚かされた」と感想を話す。「ロシアへ行って物語の解釈が変わりましたね」と、旅の充実ぶりを窺わせた。

又吉「名古屋は独自性がある。若い人も展覧会の作品を楽しんでほしい」


【写真を見る】「大エルミタージュ美術館展」の魅力を語る又吉直樹


話題は名古屋の印象に移り「お笑いのライブで言うと、名古屋の人は本当に盛り上がってくれるイメージ」と話す。「東京、大阪も楽しんでくれるが…」と前置きし、「名古屋の人は“飢えてるのかな?”と思うほど」と漏らし、取材陣の笑いを誘っていた。

続けて「名古屋はオシャレな人が多いですよね。東京や大阪に負けない独自性があります」と話す。「大エルミタージュ美術館展で展示されている作品は、オシャレな人物が多く描かれている。物語性もあるので、そういった視点も含めて(名古屋の)若い人は楽しんでくれるのでは?」と予想していた。

又吉「絵画と文学は近い。自身の感性を信じて、表現を続けたい」


告知チラシを見ながら「大エルミタージュ美術館展」の魅力を解説する又吉直樹


記者から「大エルミタージュ美術館展の絵画を見て、自身の作品に影響されたか」と質問を受け、「やはり、絵画と文学は共通する」と回答。「自分の感覚を通して、見たままに表現するという意味では同じ。その感覚から逃げるのはやめようと考えさせられた」と続け、確かめるように作品への思いを話していた。最後にロシアでの旅を振り返り、「エルミタージュ美術館の絵画を見ると励まされる」と一言。「ピカソやマティスの絵を目の前にすると、こんなに自由で、正直に表現していいんだと気付かされます」と、改めて自身が受けた影響を語り、取材を締めくくった。【東海ウォーカー/堀田裕貴】

堀田裕貴

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