昆虫ハンター・牧田習が解説するオドロキの昆虫雑学!コブハサミムシのお母さんは子どもに食べられる

東京ウォーカー(全国版)

いよいよ夏の到来!夏と言えば昆虫の季節です。

テレビでもお馴染みで注目度急上昇中!最近では『昆虫ハンター・牧田 習のオドロキ!!昆虫雑学99』を上梓した昆虫ハンター・牧田習が、オドロキの昆虫雑学を解説!昆虫たちのびっくり生態を全27回でご紹介します。

子供も大人も「夢虫(むちゅう)」になること間違いナシ!

コブハサミムシのお母さんは子どもに食べられる

コブハサミムシのお母さんは子どもに食べられる『昆虫ハンター・牧田習のオドロキ!!昆虫雑学99』(著:牧田習)

おしりに大きなハサミがあるのが特徴のハサミムシ。 実は、ハサミムシはとても子ども思いの昆虫です。 多くの昆虫は、お母さんは卵を産むとその場から去ってしまいますが、ハサミムシの多くの種類のお母さんは、そばにいて卵を守り続けるのです。それも、ただ見守るだけではなく、風向きなどを気にして卵を移動させたり、卵を食べようとする天敵から体を張って守ったりします。子どもたちへの愛が伝わりますよね。

でも、そんなハサミムシの中には、子どもたちへの愛がいきすぎているのか、とんでもない結末を迎えるお母さんハサミムシがいます。 コブハサミムシ という種類のハサミムシのメスは、一所懸命に卵を守るのですが、 卵から子どもたちが生まれると、その子どもたちに自らの体をエサとして捧げてしまいます。つまり、子どもたちはお母さんを食べてしまうのです。

あまりにも衝撃的な結末ですが、これも一つの愛の形なのかもしれません。

データ

名前 ◎コブハサミムシ
体長(成虫) ◎1.5cmほど
生息地 ◎日本。山間部の河原など
活動時期(成虫) ◎3〜10月
特徴 ◎黒い体に一対の黄色い紋がある
採取難易度 ★★
→「第1回から読む」

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