孤独な母を悲しむ娘…。人生をやり直すために夜逃げを決行する勇敢な女性【作者に聞いた】
東京ウォーカー(全国版)

子供の頃から漫画が好きで、ユーモア溢れる漫画を描いている宮野シンイチ(@Chameleon_0219)さん。Twitterにて公開された「夜逃げ屋日記」は、DV被害などに遭う依頼者を夜逃げさせた実話を基に描かれた人気漫画だ。今回は、Twitterに投稿されている中から「夜逃げ屋日記」の第19話を紹介するとともに、著者にご自分の人生についても詳しく聞いた。

30歳まで母親に宗教を押し付けられてきた依頼者の井上さんは、宮野にとって初の二世信者だ。井上さんは30年間服や趣味にお金を使えなかったため、荷物が驚くほど少ない…。人生の荷物がワンボックスカーの荷室1つに収まるのは、実に寂しいものだ。

宮野は部屋で看護専門学校のパンフレットを拾うと、井上さんが「あ!それは持っていきます!夜逃げしたら一生懸命働いて、お金貯めて勉強したいんです」と話す。暫くすると「私が夜逃げしてここからいなくなったら、お母さん一人ぼっちになっちゃう」と言いながら涙する。

その様子を見た宮野は、『この思いに気付かずに苦しんでいる子どもに宗教を押し付けているんだとしたら、なんて残酷なんだろう』と思うばかり。

井上さんは泣きながら「ジョーさん、私、どうしたら良いですか?」と言うと、ジョーさんは井上さんのそばに行き「自分で決めてください」と一言伝える。そして、「今、あなたはどうしたいんですか?自分の心に聞いてください」と話す。そして、井上さんは看護専門学校のパンフレットを握りしめて、ワンボックスカーに乗り込むのであった…。

現在も夜逃げ屋のスタッフとしての顔を持つ宮野シンイチさん。今回は、著者にご自分の人生についてインタビューした。
――宮野シンイチさん自身、ご自分の人生を変えたいと思われたことはありますか?
これはかなりあります。なんなら今も自分の人生を変えたいってずっと思ってます。もっとよくなるんじゃないか、もっとよくなりたいと必死です。ただ、自分によくここまで頑張ったなって褒めてあげることは、忘れないように気を付けてます。
「夜逃げ屋日記」は2023年6月より書籍が発売中。Twitterで投稿している作品以外に、描き下ろし45ページ以上を収録。今後もますます目が離せない!
取材協力:宮野シンイチ(@Chameleon_0219)
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