2023年8月2日(水)に9枚目のシングル「あのさ、いや別に…」をリリースするNGT48。今回の楽曲は、8月末にグループを卒業する中井りかが最後のセンターを飾るシングルとなる。中井と同じ1期生として共に活動してきた本間日陽と、3期生として期待されている水津菜月(すいづなつき)に、新曲のことや中井の卒業についてどう感じているか、話を聞いた。
「りかちゃんの素敵な部分が、この曲には込められてる感じがする」本間日陽
――中井さんの卒業(8月末)を知ったときは、どんな気持ちでしたか。
【本間日陽】誰しも卒業という道は避けては通れないと思います。同期の中でも特にりかちゃんは、初期から先頭でグループを引っ張っていってくれたメンバーで、いつも私に刺激をくれる人だったので、卒業発表をしたというのを聞いたときは、本当に時が止まりました。
そろそろ卒業するのかなと薄々感じてはいたんですけど、いざ現実になるとどうしていいかわからないというか、どうにもならない気持ちになっていました。
【水津菜月】3期生として、私はまだ加入して1年ぐらいしか経っていないので、りかさんが卒業されると知ったときは、もう行ってしまうんだっていう驚きが大きかったです。りかさんから学ぶこともすごく多くて、まだ勉強させていただいている途中だったので…。
同時に、りかさんはNGT48をずっと引っ張ってきてくださった方なので、これからは私たち3期生がNGT48を作っていくという気持ちで頑張って活動していかないといけないな、という気持ちになりました。
りかさんとは、一緒のステージでパフォーマンスをするときに、楽屋でもいっぱいお話しました。すごく優しい方で、3期生との接点があったかって言われるとそんなに多くはなかったんですけど、3期生のことを細かいところまで見て、一人一人のことを理解してくださっていて、とにかく思いやりがある方だと思いました。
MCでも、ちゃんとその子に合った振り方とかをしてくださって、一緒におもしろい方向にも持っていってくださるので優しさを感じました。
――中井さんが最後のセンターを飾るシングルになりますね。9thシングル「あのさ、いや別に…」を初めて聴いたときの印象を教えてください。
【本間日陽】この楽曲を初めていただいて歌詞を見たときに、曲調も合わせてすごくりかちゃんぽいな、りかちゃんの卒業にふさわしい楽曲だなと思いました。
りかちゃんはすごい優しくてみんなのことを思ってて、人に気を遣う心というか優しさがたっぷりな人なのに、恥ずかしくてなかなか素直になれない一面があったりとか。
そんなりかちゃんの素敵な部分が、この曲には込められてる感じがして、すごい歌うのが楽しみになりました。同期のメンバーとして隣でずっと見てきたので、よくわかります。コールもすごくしやすそうだし、ライブでも盛り上がる楽曲になるんじゃないかなと思います。48っぽい楽曲になっています。
【水津菜月】イントロからすごくかわいらしい曲で、今までとは少し違うアップテンポで、王道アイドルみたいな感じの曲調です。歌詞にもタイトルにもある通り何かあるような、言いたいけど言えない気持ちが曲の中から伝わってきて、それがもうそのままりかさんのような曲だと思います。
冒頭の「ラララ…」の部分に、メンバー全員の声が入っているので、すごいみんなで明るくりかさんを送り出そうとしている感じが曲から伝わってくるんです。いつも明るく振る舞って、自分の内面を出せなかったりするりかさんみたいで、私たちも強く明るくりかさんの背中を押すけど、その明るさが逆に切ないなと思ったりもしました。
――「あのさ、いや別に…」のタイトルについてはどうですか。
【本間日陽】曲の一部分なので、歌詞の台詞の一部をタイトルにするんだと驚きました。
【水津菜月】私はこの曲を聴く前にタイトルを見ていたので、このあとには何が続くんだろうっていうのが一番思ったことですね。聴いてみて、りかさんの台詞の部分だったので、これはりかさんが伝えたいことなんだというふうに理解しました。