東海のご当地ラーメンである「台湾ラーメン」。名古屋・今池の台湾料理店「味仙」が元祖と言われ、約40年前、豚ミンチやエビなどがのる中国・台南の担仔麺をもとに、賄い料理として作られたのが発祥とされる。このラーメンの新しい味わいを追求するべく、ラーメンWalkerと東海の名店がコラボした「新台湾ラーメン」が、23店でいっせいに販売をスタートした。
無化調ラーメンの名店、名古屋市中区の麺家 喜多楽(きたら)では「ラテン系台湾」(750円)を発売。鶏と魚介のWスープに、ドライトマト入り鶏ミンチとルッコラをトッピング。洋風テイストに味が変化する一杯だ。「塩味のスープに鶏ミンチやバジルが徐々になじんでいき味が変化します。洋風で無国籍なのでラテン系と命名(笑)」と店主の林直治さん。自家製ラー油が食欲をそそる。
名古屋市守山区の和田屋.では、味噌台湾(800円)を昼夜各10杯まで提供。青唐辛子で豚ミンチに刺激的な辛味を、赤唐辛子でうま味を注入。ミンチがスープになじむほどうま味が増加する。
麺屋 誠(名古屋市中川区)では、まぜそばスタイルの「牛すじ台湾まぜそば」(850円)を昼夜各10杯販売。豚ミンチだけでなく牛スジ肉も使うのがポイントで、魚醤と背脂のタレが味に深みを出している。
岐阜県瑞穂市の「麻麻(まぁま)」では、レギュラーのしおラーメンをベースにした「しお台湾」(700円)を開発。「ラー油は4種類の唐辛子を使ってうま味と辛味を。残りのスープにちょい飯(50円)を入れて雑炊風で締めて」と店主の林陽子さん。テンメンジャンなどで下味をつけた豚ミンチとニラがのる。
新台湾ラーメンはほか19店舗で開催中。販売終了期間は決まっていないが、新感覚の味を体験しに急ごう。【ラーメンウォーカー東海】