阪急交通社は、旅行サイトでの観光列車名の検索数を元に、観光列車の人気ベスト10を発表した。
全国的に観光列車は増え続けていて、単なる移動手段としてではなく、列車に乗ること自体を旅行の目的にして、多くの人が楽しんでいる。
1位に選ばれたのは、近畿日本鉄道を走る「しまかぜ」。大阪難波や、京都など、関西の主要都市から伊勢志摩へと向かう観光特急だ。本革が使われた上質なシートに、大きな車窓に広がる展望。様々な設備やサービスで上質なくつろぎが味わえる。和風と洋風の個室やサロン席もあり、カフェ車両では沿線の名品を集めた飲食メニューが楽しめる。
2位は、輪島塗や加賀友禅をイメージした車体デザインが印象的な「花嫁のれん」。沿線の伝統工芸展示、地元産品の試食・販売などがあり、金沢など、北陸の魅力を堪能できる。「桜梅の間」、「撫子の間」、「扇絵の間」といった名前が付いた半個室メインの車両もある。
3位は、JR九州の「或る列車」がランクイン。鉄道模型の大家として知られる原信太郎氏が作成した模型を元に甦った、幻の豪華列車だ。金と黒、唐草模様をあしらった外観、素材、技術ともにこだわり抜かれたインテリアで構成された車内が特徴だ。また、成澤由浩氏によるスイーツコースが味わえるという贅沢な観光列車である。
4位は、「動くレストラン」とも呼ばれ、九州西海岸沿線の旬な食材で作られた逸品メニューが提供される「おれんじ食堂」という観光列車。美しい海、田園風景を車窓から眺めながら、フルコースを楽しむ事ができる。
5位は、瀬戸内海西部の海、伊予灘が車窓から眺められる観光列車、「伊予灘ものがたり」。瀬戸内海西部の海、伊予灘が車窓から眺められる観光列車で、「大洲編」、「双海編」、「八幡浜編」、「道後編」の1日4便が運行している。スタッフだけでなく、沿線の県民まで手を振ってくれる温かなサービスも話題!
6位は、「貴婦人」や「ポニー」の愛称でも親しまれている「SLやまぐち号」。車両は展望車風客車、欧風客車、明治風客車などに分かれていて、それぞれ異なる内装が楽しめる。9月には、新車両が導入される予定だ。
7位は、長野県を走る、「ろくもん」という観光列車。車両のデザインは、「ななつ星in九州」も手掛けた水戸岡鋭治氏によるもの。イスやテーブルなどに長野県産の木材が使われ、車内はぬくもりのあるラウンジ風スペースになっている。食事は地元の名店シェフが担当し、高原野菜や季節の果物を楽しむことができる。
8位は、大井川鐡道を走る、子供に大人気の「トーマス号」。トーマスや、その仲間たちの列車に、実際に乗ることができる。車内放送もトーマスが担当し、駅ではトーマスとの記念撮影も楽しむ事ができる。
9位は、車両、客室、展望、料理など全ての面で最上級が堪能できるクルーズトレイン「ななつ星in九州」。和洋、新旧融合の洗練された空間で、列車内とは思えない贅沢な時間を過ごすことができる。14室あるゲストルームは、全てがスイートルームとなっている。
10位は、湯布院へ向かう、リゾート感あふれる列車「ゆふいんの森」。木のぬくもりあふれるインテリアが目を引く車内が特徴だ。慈恩の滝や、伐株山といった有名スポットも車窓から目にすることができる。フォトパネル貸し出しで写真撮影ができたり、到着前には客室乗務員による観光案内も受けられたりと、観光客向けのサービスも充実!
外観や内装、食事、サービスなどにこだわり、地域特有のコンセプトを持った観光列車。人気の観光列車はすぐ満席になってしまうので、早めの予約がおすすめ!この夏休みに、家族や友人、カップルで、様々な観光列車を楽しんでみてはいかが。【ウォーカープラス/藤井もか】
藤井もか