例年以上にレベルの高い戦いを繰り広げ、見事「パンクブーブー」が9代目王者に輝いた「M-1グランプリ2009」。熱戦の終了後、優勝会見を行った、大会委員長の島田紳助さんとパンクブーブー。「実感が沸かない」と呆然自失のパンクブーブーを横目に、紳助さんからは、「僕と松本は、笑い飯に優勝してほしかったんですよ」と衝撃的な発言が飛び出した。
今年、“鳥人(とりじん)”という1番目のネタで、紳助さんから「100点」という驚異的な点数をたたき出し、合計668点という最高得点を獲得した「笑い飯」。
その結果を受けてか、紳助さんは「笑い飯よかったねー」と開口一番。「僕と松本は、やっぱり情があるので、笑い飯に勝ってほしかったんです。1発目はすごくよかったから、発破をかける意味も込めて『笑い飯はもう出し切ったから』と、ファイナルの前に言ったんですよ。でも、2発目はスベるやろな〜と思ってたら案の定“やってしもた…”って感じでしたね」と、コメント。ずっと見守ってきた笑い飯なだけに、ファイナルでのネタの“残念感”を隠し切れない様子だった。
とはいえ、ファイナルでのパンクブーブーのネタには「審査員も納得でしょう。2発目は、こっち(パンクブーブー)の方がよかったし、NON STYLEはイマイチやったしね」と、太鼓判。「僕ら、本当にメディアとか出てないんで誰も知らないですし…」と、恐縮するパンクブーブーの2人に「それでええねん。知られていなくてオモロい奴が一番強いねん!」と、力強い言葉を送っていた。
総評として、「今回は、上位4組と下の4組の差が歴然でしたよね。やっぱり、売れてるとネタを作る時間がなくて力不足になってしまうんですよ。M-1に必至に取り組んできた人(コンビ)とは、出来が全く違う」と、振り返った紳助さん。ただ、今回8位だった南海キャンディーズの山里さんに対しては、「M-1での優勝は無理やけど、僕は山里は天才やと思ってるんです」と、芸人・山里を大きく評価するひと幕も。
ちなみに、「賞金の使い道は?」という質問に対して「母親の借金の保証人になってるんで、その返済に充てます」(黒瀬)、「…貯金ですかね」(佐藤)と、堅実的な使い道を披露したパンクブーブー。紳助さんには、「お前らぜったい売れへんわ〜」と笑顔でツッコまれ、最後まで“地に足が着いていない感”が漂っていた王者だが、すでに「行列のできる法律相談所」(日本テレビ系)など番組出演オファーが殺到しているようで、年末からは一転、忙しい芸人の仲間入りを果たしそうだ。【東京ウォーカー】
※「M-1グランプリ2009」決勝戦順位・得点
1位「パンクブーブー」(満票の7票/1st stage:651 2位通過)、2位「笑い飯」(0票/1st stage:668 1位通過)、3位「NON STYLE」(0票/1st stage:641 3位通過)、4位「ナイツ」(1st stage:634)、5位「ハライチ」(1st stage:628)、6位「東京ダイナマイト」(1st stage:614)、7位「モンスターエンジン」(1st stage:610)、8位「南海キャンディーズ」(1st stage:607)、9位「ハリセンボン」(1st stage:595)