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今回取り上げるのは、親子で楽しめる中央線、青梅線での自然を満喫するクエスト企画。JR東日本スタートアップ株式会社と自然環境保全によるネイチャーポジティブな社会の実現を目指す株式会社バイオームが、東日本旅客鉄道株式会社八王子支社と共創し、2023年9月23日より配信開始されている。このクエスト企画は、バイオーム社が展開するいきものコレクションアプリ「Biome(バイオーム)」内で実施している「駅からはじまるいきもの探し いきものGO」に搭載されている。
「駅からはじまるいきもの探し いきものGO」とは
「クエスト」は、Biomeに実装されている独自のゲーム機能。テーマに沿って選定された対象の生物種を見つけ、写真を撮影・投稿することでクリアできる。
本企画では、ユーザーは位置情報に基づいて中央線、青梅線で、さまざまな昆虫や自然と出合い、収集し、スタンプラリー感覚で親子一緒に楽しめる。また、実施期間中は、中央線、青梅線で開催される地域イベントの情報も配信される。
今回の取り組みは、鉄道系4社であるJR東日本スタートアップ株式会社、東急株式会社、小田急電鉄株式会社、株式会社西武ホールディングスによる鉄道横断型社会実装コンソーシアム「JTOS(ジェイトス)」の活動の一環として実施される。アプリを通じ、参加者に鉄道沿線の生物データを収集してもらうことが、鉄道沿線の生物多様性の可視化につながり、さらには取得されたデータを活用し環境保全の仕組みを構築していくことで、沿線地域の価値向上を目指している。
参加方法は?
「駅からはじまるいきもの探し いきものGO」の実施期間は9月23日~12月10日(日)。実施エリアは鉄道各社沿線だ。開催期間中、アプリ「Biome」にて、鉄道各社沿線エリアで生きものを探すクエスト17個が同時に配信され、参加者は、クエスト達成を目指して生きもの探しに挑む。クエストをクリアした参加者には、抽選で各種景品が贈呈される。
【参加方法】
①「Biome(バイオーム)」アプリをインストールする。
②ホーム画面で「駅からはじまるいきもの探し いきものGO」のバナーをタップする。
③「駅からはじまるいきもの探し いきものGO」に(アプリ内で)参加する。
④クエスト対象の生物を撮影してアプリに投稿する。
⑤クエストをクリアしてバッヂを獲得すると賞品に応募ができる。
※本イベントおよびキャンペーンは、Apple Inc.およびApple Japan Inc.とは一切関係していない。
JR東日本 クエスト企画の紹介~中央線・青梅線 全4エリア~
自然豊かな東京多摩エリアを走るJR東日本の2沿線、中央線と青梅線と連動した4つのクエストを紹介。連携するイベントにてクエスト達成画面を提示すると、景品がもらえる。
【中央線で行く自然探訪クエスト 全2エリア】
①中央線が好きだ。~街ナカ編~
エリア:中央線新宿駅~立川駅の広域エリア
②中央線が好きだ。~オアシス編~
エリア:中央線吉祥寺駅~国分寺駅のむさしのエリア
【青梅線で行く大冒険クエスト 全2エリア】
③東京アドベンチャーライン~初級編~
エリア:青梅線軍畑駅~沢井駅の渓谷周辺エリア
④東京アドベンチャーライン~上級編~
エリア:青梅線御嶽駅~奥多摩駅の山里周辺エリア
楽しみながらネイチャーポジティブ
「ネイチャーポジティブ」とは、企業・経済活動による環境への負荷を抑え「生物多様性を含めた自然資本を回復させる」ことを目指す取り組みだ。
今回の企画について、JR東日本スタートアップ株式会社の担当者に話を聞いた。
――「駅からはじまるいきもの探し いきものGO」の狙いや目的を教えてください。
社会的な背景として、2022年12月に開催されたCOP15(国連生物多様性条約第15回締約国会議)において、ネイチャーポジティブ実現のための世界目標が設定され、自然資本の社会的重要性がますます高まっています。一方で、地域の生物多様性の把握は十分とは言えず、自然共生を目指す街づくりや企業の取り組みのボトルネックとなっています。こうした地域課題を踏まえ、今回バイオーム社とともに「駅からはじまるいきもの探し いきものGO」を通して、参加者には鉄道沿線を巡りながら楽しく生き物のデータを集めていただき、集まったデータを地域の生物多様性の把握と自然共生を目指す街づくりにつなげていくことが目的です。
――今回の企画のターゲットを教えてください。
いきものコレクションアプリ「Biome(バイオーム)」は老若男女問わず誰でも楽しめるアプリであり、広く多くの方々に参加していただきたいと思っています。
――今回の企画のイチオシポイントを教えてください。
対象エリアを中央線・青梅線沿線という住宅街や自然豊かな観光地といった多様なエリアに設定しており、生活のいろいろな場面でアプリを通して身の回りの生き物を知ることができるようになっている点がイチオシポイントです。
――「駅からはじまるいきもの探し いきものGO」のアイデアはどのようにして生まれましたか?
取り組みの経緯としては、鉄道4社で社会課題の解決に取り組むコンソーシアムを立ち上げたなかで、解決すべき課題のひとつのテーマとして、nature(生物多様性、脱炭素、循環型社会)を掲げており、バイオーム社の目指すネイチャーポジティブの社会の実現に共感し、共創にいたりました。自然資本の社会的重要性が増すなか、地域の生物多様性の把握が十分でないという課題に対して、いきものコレクションアプリ「Biome」と各沿線の広大なフィールドを生かし、多くの人々にアプリを使ってゲーム感覚で生き物のデータを収集してもらうことで、沿線の生物多様性の把握ができると考え、今回の企画の実施にいたりました。
――開発の際に苦労した点はありますか?
苦労した点は、より多くの方にクエストに参加してもらい、鉄道沿線を巡りながら調査をしてもらいたいので、そのための仕掛けづくりに苦労しました。この点については、鉄道会社のもつネットワークを活用しながら各沿線の施設や事業者と連携して、地域イベントとのコラボクエストや推奨コースの設定など、バイオーム+αで楽しめる要素を付け足すことでクリアをしていきました。
――クエスト達成するとどのような賞品をもらうことができますか?
各社沿線の宿泊商品のほか、各社関連のグッズを準備しています。
――ユーザーへのメッセージをお願いします。
今回、さまざまな地域イベントとの連携やクエスト達成による賞品など、生物調査をより楽しめるような仕掛けづくりをしています。身の回りの生き物やその多様性、さらにはこの環境をどのように守っていくかという自然共生について、「駅からはじまるいきもの探し いきものGO」を通して楽しみながら学んでいただけたらと思います。ぜひ、全クエスト制覇を目指して頑張ってください。
文=土屋梨夢