漫画の神様と呼ばれる手塚治虫の代表作「ブラック・ジャック」の連載開始50周年を記念し、六本木ヒルズの東京シティビューで「手塚治虫 ブラック・ジャック展」が開催中だ。今展覧会は、531点の原画をはじめ200以上のエピソード、貴重な医療関係資料や関係者による「ブラック・ジャック」誕生の秘密を解き明かす証言映像などを展示。エントランスと4つの部屋、特設ショップで構成された史上最大規模の展覧会となっている。
「ブラック・ジャック」は、「週刊少年チャンピオン」にて1973年11月19日号から連載がスタート。医者とは何か?生命の尊さとは何か?金より大切なものは何か?を問いかける、全229話とのちに描かれた14話からなる医療ヒューマンドラマだ。作者の手塚治虫自身も医師免許を持った医学博士であり、もし自分が医者になるならという理想像を描いたのがこの「ブラック・ジャック」と言われており、多くの医療従事者からも支持されている。
今回は、作品の魅力だけでなく医療の重要性や課題、生命の尊さなどについて、考えるきっかけを与えてくれる「手塚治虫 ブラック・ジャック展」の内容をご紹介!
【エントランス】
東京タワーや虎ノ門ヒルズを望む東京シティビュー。一歩会場に足を踏み入れると、東京が一望できる大きな窓にデザインされた、来場者の気持ちを高揚させる名ゼリフがお出迎え。さらに、ブラック・ジャック邸をイメージしたフォトスポットもあり、ブラック・ジャックとピノコと一緒に記念撮影することができる。
【第1室】B・Jとキャストたち
まずは、ブラック・ジャックやピノコたち登場人物について、登場エピソードとともに紹介。作品の世界に浸る前におさらいしておこう。フォトスポットや手塚先生のデスクも再現されている。
【第2室】B・J誕生秘話
「ブラック・ジャック」が初めて登場した、記念すべき第1話の原稿をはじめ、関係者の証言映像や手塚治虫の医大時代の資料などを展示。50年も前に少年誌で医療漫画の連載を開始した、手塚治虫の発想に迫る。
【第3室】B・J曼荼羅
展示テーマごとに「ブラック・ジャック」の多様なストーリーと世界観を紹介。140話分のエピソードが、原画とともに壁一面に並ぶ迫力の空間が広がる。展示は、人気キャラのピノコにフォーカスした“ピノコがいっぱい Plein Pinoko”や、アトムなど手塚キャラが俳優のように登場する“スターシステムの名演技 Stellar Roles in the Star System”など、10のキーワードで構成され、没入すること間違いなしの内容だ。