【体験レポート】豪華客船「飛鳥Ⅱ」のクルーズに乗ってみたら、船旅の虜になってしまった。移動中さえも楽しめる大人向けの娯楽に大満足

東京ウォーカー(全国版)

「名誉船長 加山雄三と航く 真夏の湘南・伊豆諸島クルーズ」がすごかった。部屋も食事もライブも大満足!飛鳥Ⅱでのクルーズは、大切な人との記念日におすすめ。

2023年8月21日、晴天。母と一緒に横浜港にやって来た。還暦のお祝いに、母が大ファンである加山雄三さんが乗船する飛鳥Ⅱのクルーズに参加するためだ。

今回のクルーズは、名曲「光進丸」で歌われた島々へ向かい、相模湾や伊豆諸島を加山さんが名誉船長をつとめる飛鳥Ⅱで巡る旅だ。8月21日17時に横浜港を出発して、23日の朝9時に戻ってくる2泊3日の旅。

飛鳥クルーズのマーク


実は私も母もクルーズは初めて。還暦祝いという特別なイベントがあればこその参加である。横浜港に着いて、飛鳥Ⅱの大きさにまずは驚く。ホテルのよう、というかホテルより大きいのでは。高さは45メートルもあるそうだ。乗船口が5階で、なんと12階建てで、船内にはエレベーターもある。

とにかく大きい。ホテルが動いているようだ


乗船してすぐ、まずは避難訓練に参加。そして、セイルアウェイパーティがスタート。銅鑼が鳴り響き、出航。スパークリングワインで乾杯し、バンドの演奏にのって踊っている人もいる。日本じゃないみたい。そして、名誉船長・加山さんの登場!デッキから顔を出し、ご挨拶。母の喜びようといったら。

飛鳥クルーズの名誉船長をつとめる加山雄三さん。制服姿がかっこいい!

出航時に開催されるセイルアウェイパーティの様子。バンドの演奏に合わせて踊っている

横浜港を後に、2泊3日のクルーズに出発!

飛鳥Ⅱの船内。広くて豪華!気分が盛り上がる

マージャンで遊べるスペースもあった

時間帯によって、さまざまなイベントが開催されている。母はストレッチに参加していた


客室に入り、またビックリ。ホテルと遜色がない室内には浴室もある。船内には大浴場・露天風呂とプールもあるらしい。社交ダンスの会場やジムもある。船内を探検してみる。迷子になりそうだ。

ベッドに立派なソファもあって、大きな窓

窓を開けると専用デッキが!ゴージャス


18時からのトークショーに参加。加山雄三さんと、ザ・ワイルドワンズが楽しいトークを繰り広げる。加山さんは2022年のNHK紅白歌合戦を最後に、コンサート活動から卒業したので歌はなし。その代わりに、明日の夜は竹中直人さんが歌うとのこと。その後、レストランに移動して、ディナーコースを堪能。豪華すぎる。お腹がいっぱいと思ったけれど、大浴場に行ったあと、ビュッフェでデザートを食べてしまった。

トークショーの様子。懐かしい映像を見ながら、楽しいひととき

トークショーの最後には、加山さんが描いた自画像の贈呈式が。飛鳥Ⅱの船内に飾られるそうだ


初めてのクルーズで一番ビックリしたのが、すべての食事や飲み物が無料(ルームサービスやアルコール類は除く)だということ。レストランで提供される朝食・昼食・夕食のほかに、ビュッフェに行けば、朝から夜までいつでも食事やデザート、飲み物が並んでいて、食べ放題&飲み放題。ラウンジに入れば加山さんのデザインしたティーカップでコーヒーが無料でいただける。最初はかなりセレブな旅だと思っていたけど、交通費と宿泊費、食事代などを考えると、お得すぎると言えるだろう。そして、移動中も客船内を自由に歩き回れ、アクティビティにも参加できるので、2泊3日を無駄なく楽しめる。クルーズがこんなに楽しいなんて、知らなかった!母と「毎年、参加したいね」と盛り上がる。

落ち着いた雰囲気のラウンジ。ドリンク類はすべてフリー

おやつタイムは好きなデザートをチョイスして、コーヒーとともに

このカップ&ソーサーは、加山雄三さんのデザインだそう

飛鳥Ⅱオリジナルのハーブティーやコーヒーがとてもおいしかった

船内では、あちこちで生バンドをバックに歌が流れていた


翌日22日は、早く起きてウォーキングに参加。デッキをぐるぐる歩き回って、お腹をすかせ、朝食に備える。朝食はリドカフェでビュッフェスタイルを選択。また食べ過ぎてしまったので、プールで海を見ながら泳いでカロリーを消費。母がとても喜んでいるので、親孝行できてうれしい。

早朝、人気が少ないデッキでウォーキング。とても気持ちのいい時間

途中、伊豆諸島を見ながらの航海。海から見る島々の景色は格別だった

プールは朝から夜まで自由に泳げる。青い空の下、青い海を見ながら泳ぐ贅沢な体験


昼食は「若大将スペシャルビュッフェ」で、加山さんのオリジナルレシピを基に提供している料理の数々を堪能。バラハン(バラバラなハンバーグという意味だそう)や、オックステールスープなど、どれもおいしい。

「若大将スペシャルビュッフェ」会場入り口では、加山雄三さんの等身大看板が出迎えてくれた。皆さん、ツーショット撮影を楽しんでいた

この日のメニュー。どれもこれも、おいしそう!

ビュッフェの様子。それぞれの料理には、加山さんのコメントが添えられていた

加山家の定番料理だったという「バラハン」。ハンバーグを丸めて焼くのが面倒で生まれたレシピらしい。パンやごはんにのせて食べる。おいしい!

衣にこだわった「とんかつ」

「パッチャタイ ハイキューン」という料理。別名・揚げえびのオーロラソース

サーモンローフ。鮭で作ったハンバーグのようだった

しいたけ入りの「ホワイトカレー」。そんなに辛くなくて、子供にもよさそう

オックステールスープ。ほぐした牛テール肉と野菜入りのカップにスープを注いで食べる

カレー南蛮うどん。ちょっと甘めのカレースープがおいしかった

あずき入り和風タピオカ。デザートまであって、サイコー

ついつい取りすぎて、食べすぎに注意


どうやら、10月12日に加山さんのオリジナルレシピを収めた料理エッセイが発売になるらしい。クルーズ参加者には特別にプレゼントしてくれるとのこと。母は「絶対に申し込まなくちゃ!」とチラシを手に申込デスクへ向かっていった。

お申込デスクに集まるファンの皆さん

2023年10月12日に発売された加山雄三さん初の料理エッセイ「幸せの料理帖」


この日の夜は「竹中直人withハイパーランチャーズ 加山雄三トリビュートコンサート」が開催された。ドレスコードが「インフォーマル」なので、男性も女性もドレスアップして会場に現れ素敵だ。私も母も普段着ないようなワンピースで参加。高齢のご夫婦が正装に身を包み、仲良く腕を組んで歩いていらっしゃる様子を見るのは心が温まる思い。

竹中さんが加山さんの歌を歌うのだが、予想以上に上手で声量たっぷりでパワフル。そしてトークもおもしろかった。加山さんへのリスペクトが伝わってきて感動もの。最後に会場のお客様の「幸せだなあ」の声を拾っていて、金婚式の記念に参加されたご夫婦でご主人が奥さまに感謝の気持ちを述べられているのを聞いて、涙腺が爆発。今度は父と来てみようかと言っていた。いい時間を過ごせて母も大満足である。

竹中直人さんのトリビュートライブの様子。歌がとても上手で驚いた。加山さんの曲を10曲以上歌ってくれ、母も会場の加山ファンの皆さんも大満足

2日目の夕食のコースメニュー

マグロ赤みのサイコロマリネ。加山雄三さんのオリジナルレシピとのこと。おいしかった


23日朝9時に横浜港に帰港。2泊3日の船旅は、あっという間だった。食べてばっかりだった印象だが、プールも大浴場も船内スタンプラリーも満喫。船から降りるのが名残惜しかった。

船旅のいいところは、移動だけの時間がないところ。乗船した瞬間から下船する直前まで、有効に時間が使えて楽しめる。また、車いすの方もちらほらいらっしゃり、バリアフリーな点も素晴らしい。東北や四国のお祭りに参加するクルーズもあるようなので、また参加してみたい。すっかりクルーズの虜になった2泊3日の貴重な体験だった。

辺り一面、海!

夕方の海も美しかった

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