アートの一ジャンル「アール・ブリュット」を知っているだろうか?フランス語で「生の芸術」を意味するこの言葉は、芸術教育を受けていない人たちによって制作された、独自の表現を指す概念として、1940年代にフランスの画家ジャン・デュビュッフェが提唱したとされている。
そんなアール・ブリュットの作家たちにフィーチャーした展覧会、アール・ブリュット2023巡回展「ディア ストーリーズ ものがたり、かたりあう」が2023年12月24日(日)まで、東京都渋谷公園通りギャラリーで開催中だ。
作家の創作過程や作品世界における「ものがたり」を楽しむことをテーマにした同展では、土粘土を使用した作品が特徴的な鎌江一美や、クレヨンを塗り込むような筆致が代表的な畑中亜未など、7名のアーティストの作品を紹介。
アートは難しいし、展覧会に足を運ぶのはハードルが高い…という人も心配無用!2020年に映画「蜜蜂と遠雷」で日本アカデミー賞新人俳優賞を受賞した俳優の森崎ウィンによる音声ガイドが用意されているほか、展示空間そのものが木の温もりを感じることができる公園のような雰囲気となっているので、ラフなムードで作品を眺めることができる。
また、会期中には、分身ロボット「OriHime」とともに館内を巡る鑑賞ツアー(10月31日(火)まで申し込み受付中)や、アーティストも来場するギャラリートークも開催される。
渋谷駅より徒歩約5分とアクセスも抜群なのが、東京都渋谷公園通りギャラリーのうれしいところ。独創性豊かなアート作品に触れられる同展に、足を運んでみよう。
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