兵庫県立美術館(兵庫県神戸市)では、ドイツ文学者・中野京子が2007年に刊行した「怖い絵」第1巻の10周年を記念して、「怖い絵」展が、9月18日(祝)まで開催している。
同書シリーズは「恐怖」という感情に焦点を当て、時代背景や隠された物語といった知識をもとに絵画を読み解く美術書としてベストセラーを記録した。
同展では、同書ですでに紹介された作品に加えて、今回新たに選び出された作品を鑑賞できる。初来日となるポール・ドラローシュの「レディ・ジェーン・グレイの処刑」や、ギュスターヴ・モロー「ソドムの天使」など約80点が展示されている。
見るからに恐怖を掻き立てるものから、一見美しい絵画の背後に恐ろしい物語を隠し持つものまで、個性豊かな「恐怖」を楽しむことができる。
また、8月20日(日)には著者であり、同作品展の特別監修を手掛けた中野京子による記念講演会が実施される。【関西ウォーカー編集部/うちだ】
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