見た目もスゴイ!恋愛感情を味で表現したAI開発のパンって?

東京ウォーカー(全国版)

あんぱんの元祖である木村屋總本店が、日本電気(NEC)、ABEMAの恋愛番組とコラボレーションし、AIを活用して食品を開発。2024年2月1日(木)から、恋愛感情と食品を紐づけて味を表現した、見た目もユニークな蒸しパン「恋AIパン」5種を発売する。

見た目もユニークな蒸しパン「恋AIパン」


「恋AIパン」は、毎週約100万人が視聴しているという人気恋愛番組「今日、好きになりました。」の参加者の会話と、フルーツやスイーツが登場する約100万曲の歌詞をNECのAIで分析し、それぞれの感情をグラフ化して開発に反映させている。「若年層の新規顧客や認知獲得が課題」と考える木村屋が、同様の課題を持つNECとタッグを組んで、生み出したものとなっている。

恋がしたくなる不思議なパン「恋AIパン」5種

「恋AIパン」開発プロセス。番組の会話データをテキストとして抽出し、歌詞からは食品のイメージが持つ感情の傾向を可視化。感情マッピン グの傾向と似ている食品を紐付けてパンを制作していった


ラインナップは、「涙の失恋味」「運命の出会い味」「初めてのデート味」「やきもち味」「結ばれる両想い味」(希望小売価格:各200円)の5種類。

注目は、水色とピンクがマーブル模様になった、インパクト抜群の見た目を誇る「涙の失恋味」で、“青い季節にサイダーの泡のように消えた恋”を表現。サイダー味の生地にブドウを合わせ、ドライりんごをトッピングしたパンとなっている。ちなみに、同品を食した現役高校生からは「食べたとき、ソーダの爽やかで優しい甘さが“元彼との楽しかった思い出”を思い出させてくれてくれました」とコメント。

水色とピンクがマーブル模様になった「涙の失恋味」はサイダー味!


また、「運命の出会い味」は、リンゴの甘い香りと、わたがし味が特徴。「初めてのデート味」は、ライムと柿をドッキングした味わいで、「やきもち味」は、紫芋とずんだを混ぜ、トリュフオイルとレーズンを加えた一品に。「結ばれる両想い味」は、ドラゴンフルーツと桃を使った生地に、甘くとろけるハチミツを加えている。

「運命の出会い味」。記事のわたがしフレーバーは、“これから始まる恋”を予感させる

ライムと柿がマーブルになった「初めてのデート味」。トッピングのオレンジピールがほのかな甘みを表現

【写真】紫芋とずんだがマーブルになった「やきもち味」。“胸の奥で絡まって不安な気持ちが止まらない”味

「結ばれる両想い味」は、ドラゴンフルーツと桃を使った生地に、甘くとろけるハチミツを加えた


ターゲットである若年層に関する市場調査によると、“恋愛離れ”が進んでいるという話だが、これらの「恋AIパン」を実際に現役高校生に試食してもらったところ、32人中29人(9割)が「恋がしたくなった」と回答。恋愛離れを止める起爆剤となるか、その売れ行きにも注目したい。

なお、「恋AIパン」は関東近郊のスーパー、木村屋の直営店やオンラインショップにて順次販売を開始。

取材・文=平井あゆみ

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