衣料用洗剤の常識を覆す、2023年新発売の『NANOX one』。ブランド誕生からリニューアルまでの軌跡を追う!

東京ウォーカー(全国版)

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今回取り上げるのは、「洗浄力」「消臭力」がパワーアップして新しくなったライオン社の衣料用洗剤『NANOX one(ナノックス ワン)』。2010年の誕生以来、愛されてきた『トップ NANOX』ブランドが生まれ変わり、同社従来洗剤では実現できなかった「高い洗浄・消臭力」と「衣類本来の色を保つ機能」を両立させた唯一(※)の洗剤、高濃度コンプリートジェルとして2023年9月に発売された。『トップ NANOX』誕生から、『NANOX one』リニューアルまでの軌跡をふり返ってみる。
※同社衣料用洗剤内

“ニオイ・汚れ・衣類の色変化を1本で全部断つ”高濃度コンプリートジェル『NANOX one』


2010年|超コンパクト衣料用液体洗剤『トップNANOX』を発売

【写真】初代『トップNANOX』

ニオイの元となる皮脂汚れをナノレベルで落とす、ライオン初の超コンパクト衣料用液体洗剤である、『トップNANOX』を発売。衣類に残った脂っぽいニオイを落とす「MEE(メチルエステルエトキシレート)」という界面活性剤を含んでいるのが特徴で、洗濯後のニオイ残りの原因となる、皮脂に含まれる「オレイン酸」をナノレベルまで分解し、ニオイの元をしっかりと落せることで評価を得た。

またMEEを高濃度に配合することで、従来の同社液体洗剤の2分の1の使用量で洗濯が可能になり、少量でも高い洗浄力を実現した。「洗濯しても残ってしまう“ニオイ汚れ”まですっきり落としたい」と考える生活者のニーズを捉えた同商品は、発売後約半年で販売個数が1400万個を突破した。

2016年|『トップスーパーNANOX』を発売

『トップスーパーNANOX』

センイ1本1本から汚れを徹底的に落とす優れた洗浄力を実現した超コンパクト衣料用液体洗剤『トップ スーパーNANOX』を発売。当時、節水洗濯や洗濯機の大型化、単身世帯や共働き世帯の増加に伴うまとめ洗いの増加により、少量の水で多くの洗濯物を洗う機会が増えていた。このような洗濯環境では衣類の汚れは落ちにくくなり、黄ばみや黒ずみになりやすい傾向があった。

そこで、2010年に発売した独自の高洗浄成分MEEによる“ナノ洗浄”の『トップNANOX』を飛躍的に進化させ、皮脂洗浄力を大幅に向上させる新技術“スーパーナノ洗浄”を開発した。

2019年|『トップ スーパーNANOX ニオイ専用』を発売

『トップ スーパーNANOX ニオイ専用』

温暖化や猛暑日の増加により汗をかく機会が増えたことや、共働き世帯の増加に伴う夜洗濯や部屋干しの増加、また対人意識への高まりからニオイに対して不安になったり、敏感になっていたりする人が増えてきており、洗剤に求める機能価値も変化していた。

そこで、4つの消臭メカニズムで「全部無臭化洗浄」(※)を実現し、あきらめニオイも全方位消臭(※)・防臭する『トップ スーパーNANOX ニオイ専用』発売した。
※生物・物理・感覚・化学的消臭によるトータルアプローチ。

2019年|『トップ スーパーNANOX』からプッシュボトル発売

『トップ スーパーNANOX』プッシュボトル

ボトルから直接洗剤を投入でき、かつ洗濯物の量に合わせて洗剤の量を調整できるプッシュボトルが発売。共働き世帯の増加などから洗濯に関して手間や時間をかけたくない生活者が増える中、通常ボトルと比べて洗剤の投入にかかる工程を半分にした。

2020年|100%リサイクルPETを使用した透明ボトルを採用

100%リサイクルPETを使用した透明ボトルも登場

サステナビリティ重要課題と2030年目標を公開。それに伴い、NANOXも環境に配慮した100%リサイクルPETの透明ボトル(※)を採用した。
※ボトル部のみ。ノズル部、キャップ部等は除く

2022年|『トップ スーパーNANOX 自動投入洗濯機専用』を発売

『トップ スーパーNANOX 自動投入洗濯機専用』

ライオン史上初の自動投入洗濯機ならではの利便性と機能を両立した専用洗剤を発売した。生活者の在宅率の増加に伴い、家事への負担やストレスが増加傾向にある中、少しでも手間なく、効率的かつ質の高い家事を求めるニーズが向上しており、高機能で効率的な家電製品を購入する傾向が高まっている。このようなニーズの高まりを受け、今後も家電メーカー各社から自動投入機能が搭載された洗濯機の発売が続き、2030年の普及率は30%まで拡大すると予測している中での発売となった。

同社で初めて独自の5種類の酵素を配合することにより、さまざまな洗濯コースに対応し、強力に洗浄機能を発揮(※1)する。さらに超濃縮技術により、同社従来型液体洗剤の標準使用量の約4分の1/(※2)で済むことで、洗剤タンクのつめかえ頻度が軽減できる利便性も実現した。
※1)温水コース・つけおきコース等において
※2)標準使用量比較(水30Lに対し、本製品:6g、当社従来型液体洗剤:25g)

2023年|『NANOX one』新発売

“ニオイ・汚れ・衣類の色変化を1本で全部断つ”高濃度コンプリートジェル『NANOX one』

ライオン社の従来洗剤では実現できなかった「高い洗浄・消臭力」と「衣類本来の色を保つ機能」を両立させた唯一(※)の洗剤、高濃度コンプリートジェル『NANOX one』を発売。『NANOX one』によるすすぎ1回の洗濯で衣類のロングライフ化に貢献。本体容器にバイオマスPETを採用している。NANOX 発売以来で初めてトップの冠を外した大型リニューアルとなる。
※同社衣料用洗剤内

衣料用洗剤は、2000年代以降、約20年以上にわたり「洗浄・消臭力」が重視されてきた。ライオン社の調べ(※)によると、衣料用洗剤を購入する時に重視している機能として、「汚れが落ちる」(67.1%)が圧倒的に高く、「消臭力」につながる項目も上位を占めている。これらに次いで、衣類の色変化を防ぐ機能「黄ばみ・黒ずみを防ぐ」(31.9%)や「色あせ・色落ちを防ぐ」(24.6%)などがあがっている。
※2023年6月 WEB調査、ライオン調べ n=1000

一方で、約9割(89.5%)が、「洗濯をすればするほど、衣類本来の色は変化していくと思う」と考え、約8割(80.1%)が「衣料用洗剤で“汚れを洗い落とす洗浄力”と“元々の色を維持する力”(色変化を防止する)を、洗剤で両立することは難しい」と考えていることがわかった。

同社衣料用洗剤においても、「洗浄力」と「衣類本来の色を保つ機能」を両立させることは、技術的に非常に困難だったという。しかし100年以上洗剤の革新を追求し続けてきたライオン社は、この課題に挑戦し、これまでのNANOXを超える高濃度コンプリートジェル『NANOX one』を開発。担当者は、「洗濯にまつわるさまざまなニーズに応えることで、洗濯をする人が悩むことなく、洗濯をより前向きなものに変えていけたらと考えています」と語る。

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