東海エリアのラーメンで、2010年に話題を集めそうなのが“ベジポタ”だ。ジャガイモなどの野菜を使ってとろみを出すベジタブルポタージュスープ。東京では「麺屋えん寺」などがその代表格として有名だが、東海でもベジポタ系メニューを前面に出す店が急増しているのだ。
名古屋市の「らーめん 奏」では08年の秋から既に味噌ラーメンで使用しており、以降レギュラーや季節限定メニューにも積極的に取り入れている。そのうちの一つであるしょうゆかさね味(700円)は、コーチンなどを使った動物系スープに和風ダシ、ベジポタのトリプルスープ。野菜の自然な甘味が際立つ。
ほか、09年9月に愛知県三好町にオープンした「麺の坊 晴天」もベジポタ専門店を謳っている。つけ麺全部入り(1100円)は、トンコツや鶏ガラを使った動物系スープにペースト状のジャガイモとタマネギを加えて甘味ととろみを出している。
「麺や OK」(愛知県安城市)もレギュラーメニューの多くをベジポタ系に一新。コクうま味噌(750円)はベジポタの甘味と上品な白味噌が絶妙にマッチ。麺を食べ終える頃にスープが半分以上減っているほどの粘度だ。
さらに10年3月オープン予定の「つけ麺 ぎんや」(名古屋市)でもベジポタ系新メニューを出すそうで、今後もその傾向は加速しそうだ。【ラーメンウォーカー東海】