2月も終盤、花粉症にはつらいシーズン。今年は暖冬の影響で、例年より花粉の飛散が早くなっていることで、早めの対策が必要に。そこで、今回は新たな花粉症対策として最新の腸活を紹介!
花粉症対策には腸活!
そもそも花粉症の原因は、花粉そのものではなく、免疫システムの過剰反応にあるとされている。本来、体に害のない花粉に対して免疫システムが過剰に反応し、自分自身の正常な細胞を攻撃している状態に。そのため花粉症対策としては、この免疫反応を抑えることが必須となる。
⽣活習慣の乱れや加齢、服薬などが原因で腸内フローラのバランスが崩れると、体の免疫⼒低下につながり、逆にこのバランスを保つことで、体の免疫⼒を⾼め、免疫システムの安定に結びつく。つまり、腸内の状態を整え、免疫システムを安定させることが花粉症対策につながっていくのだ。
腸の改善に「善玉菌」「悪玉菌」はもう古い?キーワードは「短鎖脂肪酸」
これまでの腸活は、腸内細菌を「善⽟菌」「悪⽟菌」と分類し、「善⽟菌を増やすことが腸内環境を整える」という考えが主流だった。しかし最先端の腸内環境研究では、腸内フローラは、単純に善⽟菌と悪⽟菌から形成されているものではなく、存在する菌の種類や数は⼈それぞれで異なることが判明。
さらに、⼈が摂取した⾷品を“エサ”として腸内細菌が⾷べることで、腸内細菌から生み出される代謝物質「短鎖脂肪酸」が、花粉症対策に重要な免疫システムの安定をはじめとした、さまざまなよい効果をもたらしてくれることがわかってきているとのこと。これまで体に悪影響を及ぼすと考えられていた「悪⽟菌」も、実は体によい影響を与える可能性がある代謝物質を産⽣しているそうだ。
「短鎖脂肪酸」を増やすのに最適な「パーソナライズ腸活」とは?
⼈の腸内には約1000種類、数にして約40兆個の腸内細菌がいると言われているが、その種類や割合は⼀⼈ひとり⼤きく異なっている。たとえば、健康に影響を与えるとされる腸内細菌の代表格であるビフィズス菌。半分以上がビフィズス菌という⼈もいれば、ほぼゼロという⼈もいるそうだ。
そこで効率よく「短鎖脂肪酸」を増やすために新たに話題になっているのが、「パーソナライズ腸活」。パーソナライズ腸活では、まずは⾃⾝の腸内フローラを調べ、腸内に最も多く生息している腸内細菌を把握する。腸内細菌はそれぞれ短鎖脂肪酸を生み出すときの“エサ”が違うため、自分の腸内細菌とその“エサ”となるような食事を意識することで、自分の腸内のポテンシャルを最大限まで高めることができるそうだ。
最近では腸内フローラを調べられる検査キットも昔と比べると安価に。ダイエットや持久力の向上など、ほかにもさまざまなよい効果がある「パーソナライズ腸活」を、花粉症対策きっかけに始めてみてはいかが?