冬の北海道は真っ白な雪に覆われ、海には厚い氷が流れてくる。極寒はツラくもあるが、冬だからこその楽しみもある。中でも期間限定のイベント列車や砕氷船に乗って眺める景色は格別だ。
雪に覆われた釧路湿原の中を、モクモクと蒸気を吐きながら疾走するのが、1月23日(土)・24日(日)、30日(土)〜2月28日(日)にJR釧路駅〜JR標茶駅を走る「SL冬の湿原号」(大人片道1840円・全席指定)だ。蒸気機関車が引っ張る客車の窓から釧路湿原の雪景色をじっくり望めるのは、この列車ならでは。途中、沿線にタンチョウやエゾシカなど野生動物の姿が見られることも。1月23日(土)と24日(日)は、JR川湯温泉駅まで延長運転(大人料金2590円)する。
また、1月30日(土)〜2月28日(日)にはJR網走駅〜JR知床斜里駅を「流氷ノロッコ号」(大人片道810円+指定席300円)が走る。今年20周年を迎えた人気の列車で、約1時間をかけてゆっくり走りながら、冬のオホーツク海を一望するのが醍醐味だ。
そして、冬の北海道ならではの砕氷船もおすすめだ。1月20日(水)〜3月31日(水)に紋別から運行する「流氷砕氷船ガリンコ号II」(大人3000円)は、先端部にある2本のドリルでガリガリと音を立てて流氷原を砕きながら豪快に進み、氷を砕くその振動はこの船でしか味わえない。
一方、1月20日(水)〜3月31日(水)に網走から運行する「網走流氷観光砕氷船おーろら」(大人3300円)は、船の重みで氷を割りながら進むタイプ。船首が氷に乗りかかりやすい形状になっていて、船底に氷塊がぶつかって船全体が振動する迫力が人気だ。
列車ならエゾシカなど、砕氷船ならアザラシやハクチョウなど、北海道の野生動物に出会えるのも魅力。自然を間近に感じるこれらのイベントで冬の北海道を満喫してみては?【詳細は北海道ウォーカー1月号に掲載】