門司港名物“焼きカレー”を味わう「門司港レトロ 王様のたまご」
北九州随一の観光名所・門司港レトロの名物、“焼きカレー”をはじめ、こだわりの卵を使ったメニューで人気なのが「門司港レトロ 王様のたまご」だ。香り高いカレーと厳選した卵、とろ~りチーズがたまらない焼きカレーはもちろん、とろっとろの半熟卵が絶品のオムライスも大人気。
グランドメニュー(15:00~)で人気の「自家製ハンバーグの焼きカレー」(1180円)は、ただでさえおいしい焼きカレーに、ジューシーなハンバーグをプラス。カレー、チーズ、ハンバーグに負けない卵のコクと甘味が他の食材のおいしさを引き立てる。
卵の旨さが際立つオムライスも必食。一番人気は「とろとろ牛ホホ肉のデミグラスオムライス」(1280円)。半日ほどじっくり煮込んだ牛ホホ肉が口の中でとろける。
[門司港レトロ王様のたまご ]福岡県北九州市門司区港町9-4バルク館1階 / 093-321-0120 / 11:00~21:00(LO20:00)、ランチ11:00~15:00 / 不定休
焼きうどん発祥の店「だるま堂」
JR小倉駅近く、古きよき昭和の情緒が残る「鳥町食道街」。その一角に、小倉名物・焼きうどん発祥の店「だるま堂」がある。創業から70年以上変わらない味は、小倉の故郷の味として人々に愛されている。
「焼きうどん」(460円)は、キャベツやタマネギ、豚バラ肉を手早く炒め、細めのうどんを加えて、あっさりとしたソースと魚粉で仕上げる。麺は粘り気がなく、程よい歯応えとツルッとなめらかな舌触りが特徴。
屋根からのぞく月をイメージした「天まど」(510円)は、ソースの香ばしさに半熟卵のまろやかさが加わる。焼きうどんの量は控えめなので、足りない人はご飯(100円)を追加し、焼きうどんにのせて食べるのもオススメ。
[だるま堂] 福岡県北九州市小倉北区魚町1-4-17(鳥町食道街内) / 093-531-6401 / 12:00~17:30 / 木曜休み
戸畑チャンポンの老舗「寛太郎」
北九州のチャンポンといえば、独自の発展を遂げた「戸畑チャンポン」だ。その代表格ともいえる老舗の一軒が、「寛太郎」。豚骨ベースなのに臭みがなく、スッキリしたスープとシャキッと炒めたたっぷりの野菜、シコシコとした“蒸し麺”が絶妙に絡み合う一杯は、やみつき必至だ。
戸畑チャンポン最大の特徴は、茹で麺でなく、“蒸し麺”を使うこと。細めでコシがあり、ツルツルと喉越しがいい。通常の「戸畑チャンポン」(630円)はもちろん、サクサクのゴボウ天が入った「ごぼう天入り戸畑チャンポン」(700円)も大人気。
チャンポンに餃子と焼きめしが付いた「ごぼう天入り戸畑チャンポン寛定」(980円)も必食。パリッと香ばしく焼き上げた餃子は、特製の甘ミソを付けるとより風味豊かに。焼きめしは単品(500円)でも注文できる。
[寛太郎]福岡県北九州市戸畑区浅生3-14-21 / 093-881-5483 / 平日11:00~16:00、土日祝11:00~18:00 / 火曜休み
郷土料理“ぬか炊き”が自慢「宇佐美商店」
イワシやサバなどの青魚をぬかで炊き上げた「ぬか炊き」。別名「じんだ煮」ともいわれ、江戸時代から続く小倉城下の郷土料理として知られる。旦過市場にある「宇佐美商店」は、親子三代に渡って受け継がれたぬか床「百年床」を使ったぬか炊きが評判の店だ。
創業は1946年。元は漬け物店というだけあって、漬け物の“生きたぬか床”は旨味が実に豊か。じっくり煮込まれて骨まで柔らかく、甘辛い味付けがごはんやお酒とも相性抜群だ。
こだわりのぬか床「百年床」は、三代目にあたる現在の店主の曾祖母の代から受け継がれてきたもの。醤油や砂糖、みりんなどでじっくり煮込んだあと、このぬか床を加えてさらにコトコト煮込む。ぬか床が青魚特有の臭みを消すと同時に、ぬか床自体の旨味も加わって、深い味わいとなる。山椒の香りと唐辛子の辛さがアクセントだ。ぬか炊きは、「イワシ」(一匹200円~)、「サバ」(一切れ250円~)を用意する。
[宇佐美商店]福岡県北九州市小倉北区魚町4-1-30 / 093-521-7216 / 10:00~18:00 / 日曜休み、不定休あり
創業以来変わらない、奥深い味わいが人気「旦過うどん」
旦過市場の一角で、30年以上にわたって小倉っ子の胃袋を満たしてきた「旦過うどん」。手打ちの麺と、創業以来受け継がれてきたダシにこだわり、奥深くどこか郷愁を誘う味わいだ。
「肉ごぼ天うどん」(560円)は、甘辛い牛肉の旨味がスープに溶け出し、より風味豊かな味わい。麺は、柔らかくやさしい喉ごし。カツオ、昆布、イリコでしっかりとったダシは、香り高く、店頭で販売されるほどの人気ぶりだ。薄くスライスして揚げたごぼ天の香ばしさもうれしいアクセントになっている。
「かやくうどん」(560円)は、油揚げ、ちくわ、カマボコ、牛肉、とろろ昆布、卵などが入った具だくさんな一杯。それぞれの具から味が染み出て、食べ進めるほどにスープの深みが増していく。
店前の大鍋でグツグツと煮込む「おでん」(130円~150円)も名物。ダイコンや卵、牛スジなど、常時18~20種類ほどを用意する。半日以上じっくり煮込まれ、ダシの旨さが染みわたっている。うどんを待っているあいだに、おでんをつまむ常連客も多い。
[旦過うどん]福岡県北九州市小倉北区魚町4-1-36 / 093-521-5226 / 11:00~18:00(LO) / 日曜・祝日休み、不定休あり
九州ウォーカー編集部