8月19日(土)東大阪の映画館、布施ラインシネマで映画『キセキの葉書』の関西先行公開の初日舞台挨拶が行われた。主演の鈴木紗理奈、監督のジャッキー・ウー、原作者の脇谷みどりが登壇した。
『キセキの葉書』は鈴木が映画初主演で難病の娘と認知症の母に挟まれながらもひたむきに生きる主人公を熱演。今年7月にスペインで行われたマドリード国際映画祭では最優秀外国映画主演女優賞を受賞した作品。5月27日(土)に布施ラインシネマでは本作の完成披露試写会が実施されていて、今回は凱旋上映というかたちになった。
鈴木は「ちょうど昨年のこの時期に撮影をしていて、公開されたくさんの人に足を運んで、みんなに見てもらえたらいいなという気持ちで作品を作っていました。いまそれが現実になり感極まっています」と挨拶。「この映画に出会えて人生が変わりました。役者というものに真正面から向き合うことができて、素晴らしい監督にも出会えて海外の賞を獲ることができて、ご褒美をいただいたような気持ちです」と語り満員の観客席から大きな拍手が送られた。
鈴木が主演して満足だと語るジャッキー・ウー監督は「彼女が持っている演技ではない優しい思い、間の取り方や生き方にも繋がってくるその思いが、原作に近づき、原作に肩を並べるようになった。生きているリズムが躍動した、これは鈴木紗理奈にしかでない」と絶賛した。
鈴木は「この作品で周囲の人から理解してもらえなくても信じた道を貫くことを学び、また起きた出来事もどう捉えるかで人生って変わるんだなということを実感した。これからも子供のような素直な気持ちで信じて、前に進んでいきたい」と話し、脇谷は「人生が終わるとき腰が抜けるような幸せになっていたいな、そして近づけるようにと思っています。紗理奈さんの言う通りで誰も見てなくても信じて続けていたら腰が抜けるような幸せになれるよって思います」と締めくくった。
映画『キセキの葉書』は8月25日(金)まで布施ラインシネマで関西先行公開。11月4日(土)より全国公開予定されている。
【関西ウォーカー編集部/ライター桜井 賢太郎】
桜井 賢太郎