九州初となる「保護猫シェルター」を備えたゲストハウスが2017年3月、博多区千代にオープンした。動物愛護センターから引き取った猫を一時的に保護し、新しい飼い主を探すという仕組み。宿泊(1泊1人2900円から)の他、毎週月曜・火曜・水曜日の15:30から16:00までの間、猫トイレの清掃や、シェルターの掃除をするボランティア体験もできる。
飼い主との出会いの場となるシェルター付きゲストハウス
シェルターで預かるのは、動物愛護センターで殺処分される寸前で保護された猫たち。この施設で新たな飼い主を見つけて卒業したら、また新たに猫を引き取る。生後2ヶ月ほどの子猫から大人の猫までさまざまな猫がこの場所で過ごす。
2階がゲストハウスのフロアになっていて、2段ベットが4つ用意された相部屋、女性専用の相部屋、ダブルベットを備えた個室など使い分けができる。フロア中央には共用の洗面台やシャワールーム、洗濯機もあるので長期滞在の方にもおすすめだ。
宿泊者はもちろん、ランチや仕事帰りの1杯を楽しみに訪れる人も多い。猫のエサ代は、飲食料金や宿泊料金の利用費でまかなっている。
ゲストハウスの1階には昼は和カフェ「茶蔵(SAKURA)」、夜は日本酒バー「夜茶蔵(YOZAKURA)」として営業する店も併設する。
本当に猫を愛する人たちが集まるゲストハウス「ねこ蔵」。猫たちとのふれあいを楽しみながら、ゆっくりと過ごしてみてはいかがだろうか。
【九州ウォーカー編集部/取材・文=山本佳世、撮影=鍋田広一】
山本佳世