ごはん派?パン派?受験の“勝負メシ”にはどちらが効果的か

東京ウォーカー(全国版)

いよいよ今日はセンター試験。この時期になると、学力を高めることはもちろん、日頃から生活リズムを管理し、万全な体調で試験に臨むことも重要な課題となってくる。そこでポイントとなってくるのが“朝ご飯”だ。どんな朝食を摂ることが、受験を成功に導くのだろうか?

“朝ごはん習慣”を身に付けていない小・中学生の学力が低いことは、文部科学省が行っている調査で明らかだが、東北大学加齢医学研究所・川島隆太研究所の研究で、朝ごはん習慣がないと“脳の働き自体が低い(脳が発達していない)”ことが分かった。400人の大学生と、約20年前に受験を乗り切った500人のアラフォービジネスマンを対象に、同研究所がインターネット調査を実施した結果、朝ごはん習慣を身に付けている人は理想とする大学に合格し、収入も多いという事実が浮かび上がったという。

細かい調査結果を見てみよう。なんと、平日のほぼ毎日“朝ごはんを食べる”習慣を身に付けている大学生は、食べない学生に比べ、大学への現役合格率が高く、第一志望の大学に入学した人も多い(グラフ1・グラフ2)。また、年収1000万円以上のビジネスマンの82.0%が“朝ごはん習慣”を身に付けているという(グラフ3)。

それでは、今の現役大学生が大学受験の頃に、どんな朝ごはんを食べ、受験当日には何を食べていたのだろうか。

“受験生時代の朝食でよく食べていた”のは「ごはん(米)」が72.3%でダントツ人気。次いで、「パン」(63.7%)、「卵料理」(40.2%)、「みそ汁」(39.9%)が続いている。“大学受験当日の朝ごはん”は、「ごはん」が108件と最も多い回答だ。具体的にどんなメニューが多いかというと、「ごはん+みそ汁」(21件)の、定番メニューを選んでいた人が多かった。(グラフ4・表1)

一方、デキるアラフォービジネスマンも、プレゼンなど仕事上で重要な日の朝には、「ごはん」を選んでいる模様。おにぎりにして食べたり、卵料理や納豆などと組み合わせて「ごはん」を食べている。(表2)

脳に効き、腹持ちも良い「ごはん(米)」は、“受験にぴったりの勝負メシ”として理にかなっていると言える。それは、脳の唯一のエネルギー源となる「ブドウ糖」を効率よく供給できるからだ。川島研究所によると「ブドウ糖」を効果的に取り入れるためには、「ビタミンB群」や「必須アミノ酸 リジン」を摂ることも良いという。つまり、ブドウ糖供給源の「ごはん」と、ビタミンB群を備えた「豚肉」、ビタミンBの分解を防ぎ、吸収を良くするリジンを多く含んだ「豆類」を組み合わせるのが、ベストな朝食メニューなのだ。

川島先生は、受験で勝ち抜きたい人の朝食には「ごはん+豚汁+サラダ+納豆」の献立を提案している。「パン」もおいしいけれど、日本人が親しんできた「ごはん」と、バランスの良い「おかず」を組み合わせたメニューは、スタンダードで安心感がある上、栄養源がタップリ。受験シーズンの努力をムダにしない、最強の“勝負メシ”として役立ってくれるハズだ! 【東京ウォーカー】

注目情報