日本で1人しかいない“流し”のいる粋な銭湯 〜斉藤湯〜

東京ウォーカー

今回は、日本最後の「三助」のいる銭湯として名高い斉藤湯さん。いまや銭湯で「流し」のサービスはここでしか受けられません。

三助とはかまだき、湯加減の調整、番頭の3つの役を掛け持ちする人の事。3つを助けるから三助なんですね〜。この三助がやっていたあかすりや髪すきなどのサービスを「流し」というわけです。昔はどこの銭湯にも三助さんはいて、流しを頼むのはちょっとした贅沢だったため、大工の親方などがお弟子さんに権威を示すためにやってもらっていた“粋”なことだったんです。

日本最後の三助・橘秀雪さんは50年以上この仕事に携わり続けている大ベテラン。番頭で流しを頼むと「ながし」と書かれた木の札を渡され、1回400円でやってもらえます。風呂場に入り木の札を鏡にピタッと張り付けておき、三助さんが来るのを待つというシステム。たしかに粋です。流しは基本的に背中を流した後にマッサージ。熟練の技でめちゃめちゃ気持ち良いです。女の人もお願いすればやってくれるので一度受けてみる事を強くすすめます! 江戸の粋が息づく三助さんに5つ星差し上げます!【東京ウォーカー1/4発売号に掲載】

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