ファストフード店がデザート強化!狙うは“おやつの時間”

東京ウォーカー(全国版)

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今年に入りロールケーキの販売を強化した「ファーストキッチン」をはじめ、ファストフード店各社がデザート拡充に力を入れている。もともと利用者に女性が多いこともあり、客足が減る時間帯である昼食後から夕食前までの時間帯、いわゆる“おやつの時間”の集客が狙いだ。それでは、各ファストフード店はどのような“デザート戦略”を練っているのだろうか?

「ファーストキッチン」は昨秋、約60あるショッピングセンター内の店舗で、「阿蘇ジャージーミルクロール」と「八女抹茶ロール」(各290円)を限定販売。売れ行きが好調だったため、新商品「博多あまおういちごロール」(290円)を加え、1月14日から駅前などの“街なか店舗”を含めた125か所の全店で、ロールケーキを扱うことにした。さらに、「白玉クリームぜんざい」(290円)、「抹茶ぷりん」(290円)などや、昨年から店舗限定で販売する「アフォガート」(340円)、5種類の「タピオカフロート」シリーズなど、幅広いバリエのレギュラーデザートを充実させており、カフェ顔負けの“スイーツ天国”なラインナップとなっている。

「実はここ数年、“カフェの要素”を取り入れることに力を入れています。もともと利用率の高いOLさんなど、大人層に受けるよう素材にこだわったデザートを提供し、客足の落ち込む午後の時間帯にもご来店いただければと考えています」と、話すのはファーストキッチン広報担当者。

同広報によると、今後デザートメニューをさらに増やし、駅前や繁華街などの“街なか店舗”で順次、店舗デザインの改装と合わせて“カフェ化”を進めていくという。将来的には、レジカウンター横に冷蔵ショーケースを設置し、ケーキなどをディスプレイ販売するスタイルを取り入れるそうだ。

一方、“国産”にこだわる「モスバーガー」は、「フローズンケーキバー」シリーズ(各190円)の開発に力を入れている。“地域の特色を生かした商品開発”を進める同店では、宮崎県と共同開発した「フローズンケーキバー 日向のみかん」が、自慢の逸品だ。トッピングに鹿児島県産のさつまいもを使用した「玄米フレークシェイク」は、今後もトッピングのバリエーションを増やしていく予定だとか。同店では、昨年5月から時間帯による消費者への訴求を強化、“おやつの時間(14:00〜17:00)”の喫茶需要を狙って、デザートメニューを充実させている。

また、自社ブランドの力を生かす「ロッテリア」は、1月21日からロッテ「ガーナチョコレート」を使った「ガーナミルクチョコレートパイ」(100円)と「ガーナミルクチョコレートシェーキ」(150円)の2品を新登場させる。今年も“高品質・低価格”を主軸に、シーズンもののデザート開発に注力。確固たる“お菓子技術”を持つ、ロッテグループならではのオリジナル本格スイーツを目玉とし、やはり喫茶需要の高い時間帯に力を入れていくようだ。

ターゲットとする時間、デザートの内容、店舗の設計など、随所でカフェ化を進めるファストフード店。各社のこだわりを盛り込んだ“本格派デザート”から、今後も目が離せなくなりそうだ。“ファスト”フード店で“ゆっくり”とおやつの時間を楽しむ、そんな新しいスタイルがどう受け入れられるか、非常に興味深い。【東京ウォーカー】

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