JTBは昨年末より、ホームパーティー企画支援サービス「Living Auberge(リビング・オーベルジュ)」を新規事業として開始し、その一環として、今夏は観光名所を周遊しながらコース料理が楽しめるレストランバスなどを運営。食・サービス・空間演出のそれぞれのプロフェッショナルをつなぎ合わせ創り上げる“一流の食事体験”を、ユーザーが望む場所で提供している。
“旅先”の対極にある自宅などの“日常空間”にて、非日常的な食事体験を「感動パーティー」としてプロデュースする同サービスは、JTBの新規事業公募制度からアイデアが創出された。グループが有するホテル・レストランネットワークと具現化するプロデュース力、そして旅行事業を中心に培ってきた社員のホスピタリティを掛け合わせたものとなっており、心に残る食事体験の提供や、外食産業における新たなブランド体験の創出を通じ、新事業領域での“交流創造”を目指す。
同サービスのポイントは、料理のみを提供するケータリングやフードデリバリーと一線を画しているところ。食事を楽しむ空間全体の演出や装飾、高級感のあるカトラリー類のレンタル、プロフェッショナルのシェフやサービススタッフによるライブ感のあるおもてなしなど、これまで外食でしか味わえなかった非日常的の特別なひとときを、自宅やマンション内のパーティールーム、オフィスなど好みの場所で楽しめるのだ。
同社は、「親族の集まりや新築のお披露目会などでも付加価値の高い料理やサービス、演出が楽しめますし、子育てや介護、健康状態などの理由で外食をあきらめている人々にも、望む形での食事体験を届けます」とコメント。
また、「コンドミニアムや貸別荘など“旅先での食事”においても、地元のシェフが地元の食材を使ってプライベートな食事体験を提供するという新たな市場を生み出していきたい。そして、料理人が店舗を持たずとも、料理の仕事ができるビジネスモデルも創造していきたいと考えています。ユーザーの皆さまには、飲食を目的にJTBに触れていただければと考えています」と話している。
取材・文=平井あゆみ
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