2023年に、「憲法×アート」の組み合わせで世間の耳目を集めた展覧会「日本国憲法展」が、この秋、再登場を果たす!開催期間は憲法の公布日前後の約2カ月間にあたる2024年9月21日(土)~11月17日(日)で、会場は、「無人島プロダクション」「MISA SHIN GALLERY」「青山|目黒」(いずれも東京都)の3カ所。
「日本国憲法」を読むきっかけに
今回で2度目の開催となる「日本国憲法展2024」は、広島市現代美術館学芸員の角奈緒子さんを展示ディレクターに迎え、憲法と美術に焦点を当てる企画展。
2019年に刊行された『日本国憲法』(松本弦人編、TAC 出版、東京TDC賞2021グランプリ受賞作)から着想を得て企画されたといい、書籍の掲載作とは異なる新たな作品を選出し、日本国憲法の条文と組み合わせて展示する。
日本国憲法展製作委員会では「日本国憲法はこの国の生活の根幹であり、あらゆる表現はその生活と密接に結びついています。本展で展示される『条文×作品』の組み合わせが、現代社会の情勢、美術の動向、そして私たちの日常生活に新たな視点を提供することを願っています。私たちのそばにあり、生きる土台である『日本国憲法』を、本展をきっかけに、ぜひ読んでみませんか」とのメッセージを発信している。
「日本国憲法展2024」見どころ
大反響を巻き起こした展覧会が帰ってくる!
2023年に開催された第1回の「日本国憲法展」は、憲法記念日を中心に、アートファンから親子連れまで多くの来場者でにぎわい、その様子は一般から美術系のメディアまで幅広く紹介された。のちに「Tokyo Art Beat」の「2023年ベスト展覧会」にも選出。
ディレクションは角奈緒子さん
前回、憲法の条文と28点の美術作品を並べて展示し、憲法とアートの新しい見方を提供した同展。2回目となる2024年は、広島市現代美術館学芸員の角さんを展示ディレクターに迎え、多彩な作品とともに、憲法を身近に感じられる場を創出する。今回も、日本国憲法の条文を、絵画、漫画、写真、オブジェなど、さまざまな美術作品とともに展示。
角奈緒子
(すみ・なおこ/広島市現代美術館 学芸員)
2006年より広島市現代美術館にて学芸員として勤務。これまで企画した主な展覧会は、「この素晴らしき世界:アジアの現代美術から見る世界の今」(2011年〜2012年)、「俯瞰の世界図」(2015年)、「世界が妙だ! 立石大河亞+横山裕一の漫画と絵画」(2016年〜2017年)、「松江泰治|地名事典」(2018年)、「夏のオープンラボ:澤田華360度の迂回」(2020年)、「リニューアルオープン記念特別展Before/After」(2023年)など。
日本国憲法の公布日に合わせて開催
開催期間は、日本国憲法の公布日である「11月3日」(文化の日)に合わせて設定。「条文×作品」の組み合わせにより、法律と美術について、それぞれ単体で捉えるのとは全く違う鑑賞体験を提供する。1946年に公布された憲法の意義や内容を、アートとともに考え直すきっかけがもらえそうだ。
「日本国憲法展2024」開催概要
[Part1]
会場:無人島プロダクション(東京都墨田区江東橋5-10-5)
電話番号:03-6458-8225
会期:2024年9月21日(土)〜10月12日(土)
営業時間:水~金 13時~19時、土・日・祝 12時~18時
休廊日:月・火
【参加作家】
第4条 水口鉄人、第12条 中尾美園、第18条 コウミユキ、第20条 毒山凡太朗、第25条 照沼敦朗、第30条 ユアサエボシ、第73条 横山裕一、第85条 末永史尚、第87条 齋藤雄介、第89条 入江早耶
[無人島プロダクション]
2006年高円寺で開廊。2010年に清澄白河を経て、2019年に現在の江東橋に移転。現代社会や歴史に対しての鋭い観察眼を独自の表現で展開する作家の展覧会を多数開催。さまざまな場所で企画展をプロデュースすることも多く、作品集やグッズなどの企画・制作にも打ち込む。
[Part2]
会場:MISA SHIN GALLERY(東京都港区南麻布3-9-11 パインコーストハイツ1F)
電話番号:03-6450-2334
会期:2024年9月28日(土)~10月19日(土)
営業時間:火~土12時~19時
休廊日:日・月・祝
【参加作家】
第9条 小沢剛、第14条 石井麻希、第15条 秋山祐徳太子、第19条 真島直子、第21条 真島直子、第27条 ユアサエボシ、第31条 服部公太郎、第97条 加藤康司
[MISA SHIN GALLERY]
2010年11月に東京都港区白金にてオープン。2018年8月に南麻布へ移転後、国内外の優れたアーティストによる質の高い展覧会を開催。アートの垣根を超え、建築や演劇など異なるジャンルと関連性や可能性を追求し、第一線で活躍するアーティストの歴史的な位置づけを行なっていくことを目指す。