累計10万枚の再生紙レジャーシート「ピクニックラグ」、第二弾のイチョウ柄が新発売!再生紙の追跡ができる工夫も

東京ウォーカー(全国版)

1928年創業の紙再生サービスメーカー・山陽製紙株式会社が展開する、不用コピー用紙のアップサイクルサービス「PELP!(ペルプ)」は、再生紙レジャーシート「ピクニックラグ」のイチョウ柄をオンラインサイト「Repepa(リペパ)」などで2024年9月30日に発売開始。付属用紙に付いているQRコードを読み取ると、どの企業・団体で集められた紙でできているかを確認することができる。

不用コピー用紙をアップサイクルしたイチョウ柄レジャーシート


今回の商品の特徴などを担当者に聞いた。

ーー今回の商品に関して、意図や狙いは?
自然を親しむアップサイクルアイテムとして、ピクニックラグが浸透し、自然と触れ合うきっかけになればと思います。

ーー今回の商品のイチオシ、目玉となるものは?
商品についているQRコードを読み込むことで再生紙の追跡ができる点です。

ーー今回の商品のアイデアはどのようにして生まれた?
一番身近に自然を感じるのは季節です。そんな季節のデザインを通して、自然に親しむことにつながればと考えています。

使い捨てない再生紙のアップサイクルレジャーシート

素材は不用になったコピー用紙とクラフト系の古紙。山陽製紙では2016年より、クラフト古紙でつくる工業用クレープ紙の特徴を活かした「crep(クレプ)」というブランドで再生紙レジャーシート「ピクニックラグ」を販売している。この「crep」の素材と不用コピー用紙を混ぜ合わせ、ラミネート加工を施し、再生紙レジャーシートが作成された。

使用されている不用コピー用紙は、山陽製紙のアップサイクルサービス「PELP!」で会員企業から回収したもの。不用コピー用紙を配合したこの素材は「PELP!クラフト」と呼ばれている。クラフト古紙を主原料とする「crep」に比べると、「PELP!クラフト」の紙は色が白く、やわらかい質感が特徴。もちろん「crep」と同じく、繰り返し使うことが可能だ。

「PELP!クラフト」の「ピクニックラグ」は「KAMITORE(カミトレ)」という紙のトレースシステムにより、商品に付属のQRコードを読み取ることで、紙の排出元(企業)を追跡することができる。

【写真】付属のQRコードを読み取ると紙の排出元がわかる


2024年3月には同シリーズの第一弾としてサクラ柄が発売。秋にぴったりの今回のイチョウ柄は、シリーズ第二弾となる。

<参考資料>
「ピクニックラグ イチョウ」商品概要
【サイズ】Sサイズ60センチ×90センチ/Mサイズ90センチ××135センチ/Lサイズ110センチ×200センチ
【価格】Sサイズ1320円/Mサイズ1980円/Lサイズ2750円

<販売店舗>
紙と暮らす、エシカルストア「Repepa(リペパ)」

PELP!とは

山陽製紙株式会社が提供している、会員企業から不用コピー用紙を回収し、名刺や封筒といったオフィス用品に加工して還元・循環させるサービスのこと。オフィス古紙の再生率の低さが課題になっていたことから2012年にスタート。不用コピー用紙の回収袋「PELP! BAG」の購入のみで会員となることができ、中小企業でも参加しやすい仕組みを実現している。

※オフィス用品などの紙製品の購入は有料。

KAMITORE(カミトレ:紙のトレースシステム)

<特許番号:第 7029688 号>
「PELP!」の特徴のひとつである「KAMITORE」では、どの企業で分別された紙か、それがどんな紙製品に生まれ変わったかなど、あらゆる再生状況の追跡といったトレーサビリティが可能。CO2削減量など、環境貢献指数も可視化している。

工業用クレープ紙から生まれた、おしゃれで楽しいアイテムcrep

「crep」の商品は工業用クレープ紙「crep paper(クレプペーパー)」から生まれる。古紙を原料として、セメント袋の口縫い用テープや電線類を包装する紙として使われてきた。独特のシワから生まれる強度と伸縮性、紙としては珍しい耐水性も兼ね備えた高機能再生紙だ。

「crep」のピクニックラグは2016年9月の発売以来、累計約10万枚以上を販売。2017年にはインテリアライフスタイル東京で「ベストバイヤーズチョイス」を受賞。2018年には、グッドデザイン賞2018を受賞している。

※「crep paper」とは、山陽製紙の工業用クレープ紙を素材として商品を作る際の成分ブランドのこと。

※記事内の価格は特に記載がない場合は税込み表示です。商品・サービスによって軽減税率の対象となり、表示価格と異なる場合があります。

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