石川県小松市では、2024年10⽉31⽇(⽊)〜11⽉3⽇(祝)に「GEMBAモノヅクリエキスポ2024」を開催。また、それと同時期に本イベントの一環として、小松のものづくりの真髄を知ることができる企画展『Made in KOMATSU の系譜』の開催も決定。この企画展は、ものづくり事業者の工場・工房を開くイベントである「GEMBAモノヅクリエキスポ」の各プログラムとともに訪れることで、小松のものづくりの全体像を感覚的に理解できる内容となっている。
「GEMBAモノヅクリエキスポ2024」とは?
石川県小松市は、石文化により発展した採石業と加賀藩による伝統工芸振興が絡み合うまち。そういった背景から、同市では世界的な建設機械のメーカーであるコマツをはじめ、石材、九谷焼、繊維、機械、建材、鉄工…など、多種多様なものづくりの裾野が広がっている。
2021年から始まった「GEMBAモノヅクリエキスポ」にはこれまで延べ54事業者が参加し、そのなかで、異業種であってもそれぞれの事業者が長い歴史の中で互いに影響、関係し合い発展してきたことがわかったという。今年の「GEMBAモノヅクリエキスポ2024」では、小松市内の40社の工場や工房で52の体験・見学プログラムに参加でき、ものづくりのその先や裏側を見ることができる。
期間中は、工場・工房でのプログラムのほか、企画展を開催する九谷セラミック・ラボラトリーとIRON WORKS KORUの2会場に総合案内所を設置。この2会場ではゲンバ(ものづくりの現場)が見学できるだけでなく、地元グルメが集う「GEMBA gourmet Market」やクラフトマーケットなどが行われる「KORU FES」も開催する。プログラムの前後にふらりと立ち寄れるので、さまざまな角度から「GEMBAモノヅクリエキスポ」を楽しもう!
【「GEMBAモノヅクリエキスポ2024」開催概要】
会期:10⽉31⽇(⽊)〜11⽉3⽇(祝)
会場:小松市内の工場・工房(詳細は公式サイトを参照)
総合案内:九谷 セラミック・ラボラトリー会場、IRON WORKS KORU会場
主催:こまつものづくり未来塾
協⼒:⽯川県⼩松市、⼩松商⼯会議所
<GEMBA gourmet Market>
日時:10月31日(木)〜11月3日(祝)10時〜16時30分
場所:九谷 セラミック・ラボラトリー(小松市若杉町ア91)
<KORU FES>
日時:11月2日(土)10時〜17時、11月3日(祝)10時〜16時
場所:IRON WORKS KORU(小松市白江町リ83-4)
※駐車は南加賀土木総合事務所敷地内に
『Made in KOMATSUの系譜』とは?担当者に聞いた
さらに今年は、「GEMBAモノヅクリエキスポの来場者に小松のものづくりの全体像をよりわかりやすくお伝えできるように」という想いから、九谷セラミック・ラボラトリーを会場として企画展を開催することになったという。そのいきさつについて、担当者に聞いた。
「世界的建設機械メーカーであるコマツとそのサプライヤーである鉄工業、市内で採石・製土から絵付けまでのすべての工程がそろう九谷焼、世界のトップメゾンとも取引のある繊維産業など、小松のものづくりは一見すると相互関係があると思えないほど多様な業種が存在しています。しかし、GEMBAモノヅクリエキスポにこれまで参画した事業者の取材を行うなかでそのルーツをたどると、日本遺産登録もされている石文化によって発展した鉱業・採石業と、加賀藩による伝統工芸振興策という2本のルーツに整理されました。本企画展では、歴史のなかで複雑に絡み合う産業の系譜を、お子様から大人まで感覚的に理解しやすくデザインした展示となっておりますので、ぜひお越しください」
【企画展『Made in KOMATSUの系譜』開催概要】
会期:10月31日(木)〜11月5日(火)
開催時間:10時〜16時30分(最終入館)
入場料:無料
場所:九谷 セラミック・ラボラトリー(小松市若杉町ア91)
小松市のものづくりに触れることができる「GEMBAモノヅクリエキスポ2024」だけでなく、小松市のものづくりの歴史などを知ることができる『Made in KOMATSUの系譜』にも、ぜひ足を運んでみて。