体育会学生が競技引退後の人生に本気で向き合うキャリアフェス「Vision Summit 2024」が大阪府のグランフロント大阪で2024年12月23日(月)に開催される。昨年に続き2回目の開催となる「Vision Summit 2024」。本イベントの内容や魅力について担当者に聞いてみた。
――「Vision Summit 2024」に関して、意図や狙い、ターゲットについて教えてください。
「Vision Summit 2024」は、将来に漠然とした不安を抱える体育会学生を対象にしたキャリアフェスです。メインターゲットは、就職活動を意識し始めた大学3年生で、彼らがキャリア形成について深く考えたり社会との接点を持てたりする機会を提供することを狙いとしています。
このイベントでは、就活に特化したコンテンツに加え、キャリア全般にアプローチする内容やエンタメ要素も取り入れています。これにより、まだ就活を本格的に始めていない1年生や2年生にとっても、キャリアについて考え始めるきっかけとなる場を提供しています。さらに、大学4年生にとっても、社会に出る前に自身のビジョンを再確認する貴重な機会となるように設計しています。
今回のイベントでは、特に体育会学生の中でもサッカー部に所属する学生の参加が多く見込まれています。そのため、年末の開催はサッカー部のオフシーズンに合わせており、普段は部活動によってインターンや就職イベントに参加しづらい学生でも参加しやすい時期を選定しました。
――「Vision Summit 2024」のコンセプトとそれに込めた思いについて教えてください。
コンセプト:スポーツの熱狂を働く熱狂に変える。
これまでスポーツに全力で打ち込んできた体育会学生が、同じ情熱を「働く」ことにも抱けるようになる環境・機会を作ることで、彼らが社会で活躍できる人材へと成長していくと信じています。
体育会学生には、一般の学生に比べて社会との接点が少ないという課題があります。彼らは普段競技に集中しているため、就職活動を始めるタイミングが遅れたり、自己分析をする時間が十分に取れなかったりすることが多いからです。そこで、「Vision Summit 2024」では、「スポーツの熱狂を働く熱狂に変える」を体現しているビジネスアスリートや、社会で活躍している企業の方々との出会いを通じて、体育会学生が競技引退後のキャリアに対して前向きな希望を持てる1日を提供します。
これまで体育会学生は、憧れのアスリートのような「かっこいい大人」を目指して競技に励んできました。今度は、ビジネスの世界で活躍する人々との出会いを通じて、彼らにとっての新たなロールモデルを見つけ、「働くこと」に対しても希望や目標を抱けるようになることを目指しています。
――「Vision Summit 2024」のイチオシのコンテンツについて教えてください。
イチオシのコンテンツは、元サッカー日本代表の鈴木啓太さんと大津祐樹さんによるトークセッション「スポーツの熱狂を働く熱狂に変える」です。このセッションでは、トップアスリートとしてスポーツに熱狂されてきたお二人が、引退後にどのようにして「働く」という新たなステージでも熱狂し活躍されているのか、その秘訣や体験談を語っていただきます。
体育会学生にとって、競技人生を終えた後のキャリアについて考える貴重な機会となり、未来に向けたモチベーションを高めることができる内容です。スポーツで培った経験をどのようにビジネスや社会で活かしていくか、リアルな声を通じて多くの示唆を得られるセッションです。
――昨年度2回開催した「Vision Summit 2023」の反響について教えてください。
「Vision Summit 2023」は、夏にオンライン配信のみ、冬にはオンライン・オフライン(渋谷ストリーム)の同時開催を行い、合計で563名の体育会学生にご参加いただきました。特に冬のオフライン開催では、直接参加者との交流もあり、熱気あふれるイベントとなりました。
以下、実際に参加された学生の感想を抜粋してご紹介します。これは、「Vision Summit 2023」冬のオフラインイベントに参加された学生の声です。
■(仙台大学1年生)
サッカーとビジネスは考えていたよりも距離がないことを理解できた。また考え方によってはアスリートは社会の中で異質な存在として活躍できると確信した。
■(関西学院大学2年生)
体育会学生は、夢中になれる力が高いと思います。自分にしっかり自信を持ち、確実性より可能性を信じて努力し続け、失敗する勇気も持つことが大事だなと感じた。
■(常葉大学3年生)
企業が求める人材になろうとして偽った自分を作り上げる努力をするのではなく自分の目指す目標やなりたい自分に近付ける様にする事で自然と企業から求められる人材になることが出来ると感じた。
■(関西大学3年生)
「確実性よりも可能性を選ぶ」という言葉が印象に残りました。僕は確実性を選ぶ人生を今まで歩んできましたが、それでは将来何者にもなれないと感じたので、これからは失敗を恐れず、可能性に賭ける人生を歩んでいこうと思いました。
■(高知大学4年生)
「熱中した力を信じること」という言葉が刺さりました。私は4回生で、来年から企業に就職することが決定しています。普通のサラリーマンとして働くという意識を持っていましたし、将来のビジョンと遠いような職につくので、否定的な言葉を多く使って誤魔化していました。そうではなく、スポーツに熱中したことを再度他の事に注ぎ込むだけなのだと考えさせられました。
――読者へのメッセージをお願いします。
Vision Summitは、従来の就活イベントとは異なる「キャリアフェス」です。このイベントにご協力いただいている登壇者の皆様や協賛企業の皆様は、私たちの「体育会学生のキャリアをアップデートする」というビジョンにご賛同いただき、共に歩んでくださっています。私たちは、引き続きこのビジョンに共感し、多様な形で共に歩んでいただける方々を募集しておりますので、ぜひお気軽にお問い合わせください。
体育会学生の皆さんにとって、この1日は間違いなく刺激的で、大きな気づきをもたらす一日になると確信しています。未来に向けて前進したいと考えている体育会学生の皆さん、ぜひご参加をお待ちしています。一緒に、スポーツの熱狂を「働く」熱狂へと変えていきましょう!
主なコンテンツ紹介
■トークセッション
元日本代表など、現在ビジネスの世界で活躍されている元アスリート事業家によるトークセッションを開催。就職活動に取り組む学生から大学卒業後も競技を続けたい学生まで、すべての大学アスリートに向けたここだけの人生講義を通して、学生たちが10年、20年先を見据えたキャリアを考えるきっかけになる。
【登壇者】
・大津祐樹/株式会社コミット取締役 株式会社ASSIST CEO
・鈴木啓太/AuB株式会社 代表取締役
・嵜本晋輔/バリュエンスホールディングス株式会社 代表取締役社長
・小谷光毅/株式会社Athdemy代表取締役 鎌倉インターナショナルFC所属
・上田浩史/株式会社リーグロ代表取締役、株式会社Arxcs CHRO
・鎌田峰明/株式会社電通 ビジネスデザイン・プロデューサー
【セッション(1)】
結局どっちがいいの? 『体育会学生の就職先「大手vsスタートアップ」』
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本気で競技を続けたい体育会学生へ『引退のない人生のつくり方』
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