1月26日、富士山頂に太陽が重なり、神秘的な景色となる“ダイヤモンド富士”をひと目見ようと、「サンシャイン 60 展望台」(東京・豊島区)に多くの人が詰め掛けた。カップルからファミリーまで、その数約1500人。シャッターチャンスを逃すまいと、カメラを構えた見物客が、展望台フロアや屋上で陣取り合戦を繰り広げた。
光り輝く“ダイヤモンド富士”は、1年間で数日しか見ることのできない希少な光景。冬至の季節に高尾山(東京・八王子)で見られることが有名だが、東京23区内では、池袋にある複合施設「サンシャインシティ」の展望台「サンシャイン 60 展望台」で、11月と1月にその光景を目にすることができる。周りに視界を遮る建物がない同展望台は海抜251メートルに位置し、気象状況さえ整えば夕日が沈むその瞬間に“ダイヤモンド富士”をはっきりと見ることが可能だ。
同展望台から見て、“最も山頂に太陽が沈む時”とされていたのが同日日没時の16:30頃。真っ赤な太陽が富士山の真上に沈んでいくところまでは良かったのだが、あいにくこの日、富士山頂部分にはぼんやりとした雲が…。約1500人が待ち望んだ決定的瞬間は、雲の向こうにうっすらと“ダイヤモンド富士”が見えるか見えないか、という結果に。残念ながらベストショットを撮影できた見物客はいなかったようだ。
一眼レフを持っていた見物客の男性は、「ここには何度か来ていて今日は15:00からカメラを構えていたが、ちょっと惜しかった。またチャレンジします」とやや残念そうにコメント。一方、女性の2人連れは「期待していたほどはっきりとは見えませんでしたが、太陽が真っ赤でキレイだったので楽しかったです」とご満悦の様子。見物客からはさまざまな反応が返ってきていた。
通常、土・ 日・祝日のみ開放している同展望台の屋上「スカイデッキ」は、29(金)までの期間、特別に毎日15:00から開放。富士山頂に夕日が沈む瞬間、太陽と山頂がぴったりと重なる美しい景色“ダイヤモンド富士”を、あなたも見に行ってみてはいかが。まだまだチャンスは残っているぞ!【東京ウォーカー】