2022年4月のサービススタートから3年を迎えたソーシャルギフトサービス「dōzo」が初の公式スマートフォン用アプリを2024年11月15日にリリース。そもそもソーシャルギフトサービス「dōzo」とは?アプリで何ができるのか?同サービスを展開する株式会社大和の担当者に話を聞いてみた。
――ギフトサービス「dōzo」ついて、意図や狙い、目的、ターゲットなどを教えてください。
「dōzo」は「もらった人がギフトを選ぶ」というカタログギフトのような機能を備えたギフトサービスで、20~30代のカジュアルなギフトシーン(友人同士の誕生日や結婚祝いなど)をターゲットにしています。従来型のカタログギフトは、結婚式の引出物や香典返しといった畏まったギフトの印象が強く、友人同士のギフトではなかなか使いづらいところがありましたが、「dōzo」は、カタログギフトの選べる機能をカジュアルなギフトシーンに合わせて再構築し、5商品の選択肢をもつ「テーマ」を贈れるようにしました。「テーマ」自体は内容や価格帯を変えて100種類ほど用意し、贈る相手の好みや、伝えたい気持ちに合わせてぴったりなものを贈れるようになっています。また、相手が選べるのも5商品という限られた選択肢だからこそ、こだわり感が伝わるようになっています。
私たちはこのサービスを通じて、楽しみながらギフトを贈る体験を提供したいと考えています。相手の好みは知っているけど、モノへのこだわりや欲しいものまではわからない、そんなときも「dōzo」なら気軽に贈ることができ、相手にも「好きなものをわかってくれている!」と喜んでもらえるはずです。
――「dōzo」のイチオシのポイントを教えてください。
100種類のテーマでギフトを贈るという点が大きな特徴です。テーマは、メッセージ性のあるもの、個人の好みをベースにしたものなど、贈り手の気持ちにフィットするように設計しており、サイトを見ながら「あの人にいいかも」と特定の相手を思い浮かべてしまう体験をビジュアル・言語・MDによって総合的にデザインしました。特にビジュアル面ではさまざまな個性を持つ74名のイラストレーターとのコラボレーションにより「個性に合わせて贈る」という世界観やワクワク感を体現しています。この点は2024年のグッドデザイン賞受賞時にも評価されました。また、取扱商品のラインナップも他のサービスと違うポイントです。「dōzo」はもらった人が選べるので、「ギフトらしい」商品はもちろんのこと、単体では贈りづらい商品も積極的に取扱っています。
贈り方も2種類あり、誕生日当日でもオンラインで手軽に贈れる「ソーシャルギフト」と、直接渡したいシーンやパーティー景品などで使える「ギフトチケット」の2種類の贈り方を用意し、幅広いシーンに対応しました。
――「dōzo」というアイデアはどのようにして生まれましたか? また、その実現に向けて苦労した点などあればそれをどうクリアしたか、あわせて教えてください。
生活や好みが多様化した今、親しい友人へのギフトでも「好みに合うかな」「喜んでくれるかな」と躊躇する瞬間が増えたように感じていました。そこで、当社がもともとメイン事業としていた「カタログギフト」の機能をカジュアルなギフトシーンに応用し、友達同士で贈りたくなるおしゃれでカジュアルな「選べるギフトサービス」をつくろう、と考えました。苦労した点は、ギフトは「贈る側ともらう側のコミュニケーション」のひとつであるという考え方をベースに、ちょうどいい温度感のコミュニケーションをサービスに落とし込むところです。また、「WEBでギフトを贈り、相手もWEBで選んで受け取る」というシステマチックなサービスを、クリエイティブの力で「ワクワクする体験」として提供することにこだわり、具体的に下記を解決していきました。
1. 「テーマ」の名前をユニークなタイトルに。例えば「ビール」ではなく「三度の飯よりBEERでしょ!」など。
2. 個性豊かな100種類のイラスト。これらは音楽でいうジャケット写真のような役割で、各テーマの内容に合わせて描き下ろしてもらいました。
3. サービス内の文章はもちろん、商品コピーなどもすべて社内で執筆しています。きちんとした安心感があり、でも冷たくなく、馴れ馴れしくもない、そんな絶妙な距離感を意識しました。
――11月15日にアプリがリリースされましたが、反響を教えてください。
想像以上にダウンロードしていただいています。アプリではEC版の機能にプラスしたアプリ限定機能として、ポイントプログラムやイラスト壁紙ダウンロードなどのサービスを提供しています。ポイントプログラムでは購入以外にアプリ内での「誕生日リスト」(友達の誕生日を登録するとアプリ内でリマインドする機能)の活用や、毎日できる占いでポイントを獲得することができるのですが、それらを活用したコツコツとポイントを貯めているユーザーさんも多くいらっしゃいます。これからもアプリでのコンテンツを充実させていきたいです。
――読者へのメッセージをお願いします。
「dōzo」では、毎年新作のテーマを発表したり、ときにはコラボレーションやおもしろい企画を発表したりと、いろいろな角度でギフトを楽しむ提案を行っていますので、ぜひチェックしていただけるとうれしいです。
贈るものに悩み、気が付つけば機会を逃している…なんてことも「dōzo」を活用すればあっという間に解決!「dōzo」を活用して「ギフト疲れ」から脱却してはいかがだろうか。
文=岸遥南