関東圏を中心に20のホテル・旅館を展開中のフォレストグループが運営する奥湯河原最古の温泉旅館「青巒荘(せいらんそう)」が、もうすぐ創業100年を迎える。今回の記事では、名瀑「白龍の滝」の直下にあるかけ流しの野天風呂や旬の食材を使ったブッフェ、昭和レトロなしつらえなど、同館の魅力を深掘りする。1世紀近くの長きに渡って愛され続けてきた理由とは?最新情報も交えながら紹介。
歴史と風格を感じる和のたたずまい
1929年、湯河原温泉の祖とされる高知尾健次郎翁により奥湯河原の地に誕生した青巒荘。当時、湯河原温泉・奥湯河原温泉ともに湯宿が数軒あるだけの未開の地であったものの、美しい自然と地形に魅了されて訪れる湯治客で、すでににぎわい始めていたのだとか。
それから100年近くを経た現在、湯河原温泉と奥湯河原温泉は、ともに多くの宿が立ち並ぶ人気の温泉地へと成長。青巒荘も数世代にもおよぶなじみ客に支えられ、古いものを磨き残すことを信念に日本古来の温泉旅館の文化を守り続けてきた。
源泉100%かけ流しの風呂に癒やされる
同館の根強い人気の理由のひとつは温泉のよさ。落差33メートルの名瀑「白龍の滝」の直下にあるかけ流しの仙境野天風呂をはじめ、露天「竹林の湯」、客室の風呂は源泉100%のかけ流しだ。泉質は塩化物泉・硫酸塩泉で肌にやさしい弱アルカリ性(pH8.1)。
また、化粧水にも含まれる成分であるメタケイ酸を豊富に含むため肌がなめらかになるだけでなく、塩化物イオンのベールのパワーで湯上がりのポカポカ感の持続も期待できる。
[主な効能]血行促進、神経痛、腰痛、婦人病
※内湯は源泉放流式と循環時に消毒と加水加温を実施
旅のスタイルに合わせて選べる客室タイプ
さまざまなタイプの客室を用意する同館では、旅のスタイルや目的に応じて最適な部屋をセレクトすることが可能。いずれのタイプでも和の落ち着きが感じられ快適に滞在できる。
・12畳和室
12畳または12.5畳に広縁が付いたしつらえの和室。夫婦2人旅や家族にはもちろん、女性グループでの滞在にもおすすめ!源泉内風呂付き。
・10畳~12畳和室
昭和の趣が残る同館のスタンダードな和室。敷地内でも奥まった場所に位置し、隠れ家的な雰囲気がある。源泉内風呂付き。