平均湿度が50%を切る日が連日続いて、肌がカラカラ…。しかも、1年で一番湿度が一番低くなるのは2月。これから、さらに厳しい乾燥が待ち受けているのです。保湿しても保湿しても、肌が乾く…。そんな手ごわい乾燥を撃退する方法を、調べてみました。
そもそも、湿度と肌の乾燥は、どれくらい関係があるの? AACクリニック銀座の院長、浜中聡子先生に伺うと…「肌にとって適した湿度は60〜65%。空気の湿度が50%以下になると、肌の角質層の水分は、正常時の15〜20%から、一気に10%以下に激減してしまいます!」。
冬の平均湿度は高くても50%程度と言われています。しかも暖房を5時間した部屋の空気は、湿度が30%まで下がる…とも。これは、理想の湿度の半分! 肌は一度乾燥してしまうと、バリア機能が弱くなり、さらに乾燥しやすくなるという、悪いスパイラルに陥ります。冬は、肌から潤いがどんどん奪われてしまうのです。
「この時期は『潤いの過保護ケア』くらいでちょうどいいんです。化粧水を重ねづけしたあと、さらにクリームの重ね塗りをする。これでだいぶ保湿力がアップします」(浜中先生)。化粧水や美容液だけでは、いくら潤いを与えても、潤いがどんどん外に逃げていってしまいます。化粧水や美容液のあとは、すぐに油分でフタをして潤いを閉じ込める習慣をつけましょう。
でも、どんなにクリーム保湿をしても、乾燥してしまう…という人は、洗顔や日焼け止めなど、意外なところで、乾燥を招いている可能性が!
洗顔は『落とす』作業なだけに、洗い過ぎは保湿力の低下に直結! 「特に注意したいのが、お湯の温度。冬は温かいお湯で洗い流したくなりますよね。でも、お湯の温度が高いと、肌の乾燥がどんどん進みます。人肌よりも低い温度が正解です」(浜中先生)。
また、12時間近く塗りっ放しにすることもある日焼け止めも、肌への影響は大。ちなみに、SPF値が高くなればなるほど乾燥しがちになると言われています。「SPF値は15くらいでも、日常の紫外線防止効果は十分」(浜中先生)。日焼け止めを選ぶときは、日中用クリームの感覚で、保湿してくれるものを選ぶことも大切です。
【毎日の乾燥対策の心得】
1.乳液やクリームの重ねづけで過保護ケアを!
2.洗顔で、お湯が温か過ぎると乾燥が進む!
3.日焼け止めはSPF値だけでなく、保湿力も重視!
毎日のこまめな保湿に加え、洗顔と日焼け止めを見直す。盲点までしっかりケアして、今年こそ乾燥を撃退しましょう!【編集部/間有希】