「凪」グループなどで腕を磨いた店主による塩ラーメン専門店「ONLY ONE NOODLE 壱富士」。基本メニューはラーメンとつけ麺だけだが、幾通りもの味が楽しめる不思議な店。その秘密は数種類から選べる香味ソースにあり。
香味ソースはレモン、節、昆布など常時4種類以上で、時季によって替わるほか、季節限定ソースも登場する。スタンプカードを集めると裏メニューの注文が可能に。そのほか店主が気まぐれで作る限定メニューも堪能できる。
厳選地鶏の淡麗系スープをお好みの香味ソースで
クリアなスープにさわやかなレモンソースがマッチした「特製壱富士ラーメン(塩)レモンソース」(1000円)。食べ進めて風味が弱くなったら、カットレモンを搾る。麺はつるりとした喉越しで歯切れもよい細ストレート。特製はチャーシュー2枚、味玉などが増量される。
■ラーメンデータ<麺>細・角・ストレート/製麺所:大栄食品・130g<スープ>タレ=塩・仕上げ油=選べる香味ソース/濃度: こってり○○○○●あっさり/種類: 丸鶏・魚介(節系)
節はラード、トマトはオリーブオイルなど、素材によって合わせる油を変えている。レモンソースは鶏油に生レモンを入れて風味付け。
「香味ソースだけで、どれだけ味が変わるのかを食べ比べてみてください」と店主の柴田亮さん。一番人気は節で、レモンも好評。また、意外にも豆乳(夏は休止)も合うそう。夏はトウモロコシ、秋はキノコなど、季節限定ソースもある。さらにもう一つサプライズを用意。
食べ進めると気付くが、スープの中に隠れていたのはなんと餅。店主の修業先「凪」の“いったん麺”がヒントに。生のまま入れ、スープの熱でトロトロになっている。もちろんこうした趣向が生きるのも、ベースがしっかりしているから。スープは旨味と香りの強い奥三河どりを中心に、魚介をブレンド。香味ソースなしでも勝負できる、奥深い味わいだ。【ラーメンウォーカー編集部】
編集部