東京ディズニーランド(R)で2025年1月15日、アトラクション「イッツ・ア・スモールワールド」の期間限定プログラム「イッツ・ア・スモールワールドwithグルート」がスタートした。東京ディズニーリゾートのアトラクションに、マーベル・スタジオのキャラクターが登場したのは、今回が初めて。アトラクション内では、映画「ガーディアンズ・オブ・ギャラクシー」でおなじみのグルートが、マーベル・スタジオのスーパーヒーローたちと地球でバケーションを過ごす様子が表現されており、通常バージョンとはひと味違う船旅を楽しめる。
同プログラムの実施が決まったときから、体験できる日を心待ちにしていたグルート好きの筆者。端的に感想を述べると、期待を上回る満足度だった。グルートの登場シーンは、メインのエリアだけでも15カ所あり、そのどれもが個性豊かで愛らしい。初めにヨーロッパエリアで出迎えてくれるのは、兵隊たちに混じってトランペットを演奏するグルート。葉で作られた帽子が上下するユニークな仕掛けと、音程が外れたトランペットの音色にグルートらしさが感じられ、思わず笑みがこぼれた。そのあとすぐに登場する、葉っぱのワンピースに身を包んだグルートも、たまらなくかわいらしい。「かわいいでしょ」と言わんばかりのあざとい表情とポーズで、ハートを射抜きに来る。
なお、最初のヨーロッパエリアに入る前と、フィナーレを終えたあとにも、グルートが旅をしている様子が表現されている。ボートに乗った直後から降りる直前まで、隅々まで目を凝らしてグルートを探してみよう。
リアルに動き、まばたきをし、「僕はグルート!」と元気にお喋りをするグルート。そんなかわいさ満点のグルートが、さまざまなマーベル・キャラクターたちと一緒に過ごす姿も、魅力にあふれている。「ガーディアンズ・オブ・ギャラクシー」からは、グルートの相棒・ロケットをはじめ、スター・ロード、ドラックス、ガモーラ、マンティスとおなじみの仲間たちが勢ぞろい。個人的に心を掴まれたのが、グルートとガモーラ、マンティスが桜の木の下で花見をしているシーン。日本の春を楽しむ3人のほのぼのとした姿を、ぜひお見逃しなく。
そして「ガーディアンズ・オブ・ギャラクシー」以外の作品のキャラクターたちも、グルートと一緒にバケーションを満喫。キャプテン・アメリカとグルートが盾に乗り、ペンギンたちと一緒にクルクル回っているシーンをはじめ、各所で楽しそうな姿を目にすることができる。なお、中南米エリアの終盤では、グルートと「マイティ・ソー」のソーが登場しているのだが、ここではBGMにも耳を傾けてほしい。「小さな世界」がギターで奏でられ、ロック調にアレンジされているのだ。ソーが持つハンマーに向かって稲妻が光る演出と相まって、クールな雰囲気を演出している。
「イッツ・ア・スモールワールドwithグルート」は2025年6月30日(月)まで実施中。グルートのかわいさが詰まった「イッツ・ア・スモールワールド」を、ぜひ体験してみよう!
取材・文=水野梨香
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