10月13日(金)大阪国際会議場グランキューブ大阪で『スター・ウォーズ/フォースの覚醒』のシネマ・コンサートが行われた。シネマ・コンサートとはスクリーンで映画の上映を行いながらセリフや効果音はそのままに、劇中の音楽はフルオーケストラの生演奏で鑑賞するという上映方式。今回はニコラス・バック指揮のもと、東京フィルハーモニー交響楽団の演奏で行われた。
2017年はシリーズ1作目『スター・ウォーズ エピソード4/新たなる希望』のアメリカの公開から40周年という節目の年となっている。また、12月15日(金)からはシリーズ最新作『スター・ウォーズ/最後のジェダイ』の公開が予定されており、そんな記念すべき『スター・ウォーズ』イヤーに今回『フォースの覚醒』のシネマ・コンサートが実現した。
映画『スター・ウォーズ』の名物となっているの「遠い昔、遥か彼方の銀河系で…」から始まるオープニング・ロール。そこで『スター・ウォーズ』を知らない人でも一度は聞いたことのあるあの名曲、颯爽と鳴り渡るメイン・タイトルが演奏されるのだが、何回も聞いたはずの名曲を生で聴くとこんなにも迫力が違っていることにまずは驚いた。映画館で見ているのとまたひと味違う感覚は生演奏ならでは。映画を生の音を使って表現するという緊張感がその映画の良さに繋がっていることに驚いた。
また劇中に感じたのは、音楽は決して映像に対して主張しすぎることのない何とも絶妙なバランスになっているのもシネマ・コンサートのポイント。映画という「映像」作品に、シネマ・コンサートはその魅力を最大限に引き出すことに重点が置かれているようである。今回、映画音楽の良さを堪能できる上映で音楽が作品の方向性を決めるうえでいかに重要なことか再確認できた。そんな映画音楽の生演奏を聴きながら映画を鑑賞する喜び、これほどの贅沢なことが他にあるのだろうか。
そして、映画上映後にはゲストに今回『フォースの覚醒』での悪役「カイロ・レン」とストームトルーパーが登場。カイロ・レンは今回のフルオーケストラでの上映にとても満足した様子。12月15日(金)公開予定の『スター・ウォーズ/最後のジェダイ』について残念ながら内容は教えることはできないとのことだが、本予告をスクリーンで上映。年末に向けてシリーズ最新作の公開への期待がますます高まった。
【関西ウォーカー編集部/ライター桜井 賢太郎】
桜井賢太郎