詐欺の手口が複雑化する現代。詐欺メールやDM、電話を受けたことがない人のほうが少ないのではないだろうか?いくら個人情報の流出に気をつけていても、ネット社会の現代で詐欺メールや電話を受けずに過ごすことは難しい。夏野ばな菜(@NatsunoBanana)さんは「来ない対策が無理なら、来たときの対策をしっかり考えよう」と本漫画を描いたという。
本作の作者は、夏野ばな菜(@NatsunoBanana)さん。漫画を描くことが好きで、現在は企業漫画や子ども向け学習図鑑の挿絵などの仕事をしつつ、「ジャンプルーキー!」にオリジナル漫画を掲載している漫画家だ。つい先日、夏野ばな菜さんの元に詐欺メールが届いた。そのときは自分が作った覚えのない銀行口座だったため、すぐに詐欺メールと気づいたが、これを機にそのほかのパターンの場合の対策についても考え、警戒の意を込め、漫画にしたのだという。夏野ばな菜さんに本作について話を聞いてみた。
――本作を描いたきっかけは?
はるか昔に「オレオレ詐欺」って言葉を初めて聞いたときは、「そんなのがあるんだな〜」と遠いどこかの出来事みたいに他人事でした。でも最近は、詐欺事件が本当に身近になってしまいました。自分にできることなんて何もないかもしれないし、知識も乏しいけれど、それでもこの漫画を読んで少しでも注意する方が増えたらいいなと思って描きました。
――作中に出てくる、弟さんを名乗る人からの電話のエピソードは本当ですか?
こちら本当です。やっぱりいざ電話を受けると「わーっ」とパニックとなって「急いで対応しなければ!」と焦りましたが、まずは深呼吸して“本人に確認する”、これが一番大切だと思いました。なので、まずは一旦電話を切って、深呼吸して、こちらから弟に電話をかけました。
――弟さんは北海道に住んでいるんですよね?
はい、転勤族で現在は根室に住んでいます。さらに趣味のバイクであちこち出掛けていて、エゾシカの写真はどこで撮影したのやら…。詐欺電話の確認で電話をしたら、そのついでに、軽トラの横に映る、軽トラと変わらないサイズのエゾシカの写真が送られてきて、詐欺電話のことを一瞬忘れてしまうほど衝撃を受けました!
夏野ばな菜さんは現在「ジャンプルーキー!」にて「SSS」という作品を連載中の漫画家で「お仕事募集中です」とのこと。「SSS」についてどんな作品か尋ねると、「楽しい職場と愉快なサラリーマンたちが繰り広げるラブコメディがスタートで、現在は登場人物たちが結婚し、家族が増え…そんなにぎやかな日常を描いています」とのこと。「SSS」も人間の内面や人と人のつながりを描いた人間味あふれる物語となっているので、ぜひ読んでみて!
取材協力:夏野ばな菜(@NatsunoBanana)
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