セーフティーカー5回赤旗中断2回!混乱のWEC富士戦をトヨタがワンツーフィニッシュ

横浜ウォーカー

WEC富士を制した「TOYOTA GAZOO Racing」の8号車


FIA 世界耐久選手権(WEC)第7戦「富士6時間レース」の決勝が2017年10月15日富士スピードウェイで行われ、セーフティーカー5回、赤旗中断2回という難しいレースの中、「TOYOTA GAZOO Racing」の8号車が優勝、2位に7号車が入りワンツーフィニッシュを決めた。

「トヨタVSポルシェ」日本でのラストバトル


トヨタのライバルで、昨年のチャンピオンである「ポルシェ」1号車


今年でWECから撤退することが決まっている「ポルシェ」を、ホームコースである富士で迎えた「TOYOTA GAZOO Racing」。昨年のチャンピオンで、現在コンストラクターズポイントトップの「ポルシェ」に対し、「TOYOTA GAZOO Racing」は勝ち逃げは許さぬと必勝体制で富士ラウンドに臨んだ。

濃霧の中で戦いの火蓋が切って落とされた


レースウィークを通じて雨模様の「富士スピードウェイ」には、決勝日も朝から雨が降り続いていた。スタート時刻の11時は、雨脚が弱まるものの路面は完全にウェットコンディション。セーフティーカー先導で、2台の「ポルシェ」に続く形で、「TOYOTA GAZOO Racing」の2台が隊列を組んだ状態で戦いの火蓋が切って落とされた。

セーフティーカーが解除されると「TOYOTA GAZOO Racing」の2台が「ポルシェ」にアタック開始


5周回を過ぎたあたりでセーフティーカーがピットに入ると、「TOYOTA GAZOO Racing」の2台は「ポルシェ」に対してアタックを開始。2位につけていたポルシェ1号車をパスし、8号車が2位、7号車が3位につけてトップのポルシェ2号車を猛追。しかし視界の開けている2号車は快調に飛ばしているのに加え、周回遅れなどに阻まれ、なかなか差を詰めることができない。

レース序盤、トップを走る「ポルシェ」2号車


レースはその後、霧が濃くなりセーフティーカーが導入。その周回中、「TOYOTA GAZOO Racing」陣営はピットインを敢行。復帰後、プリウスコーナーで1号車が先行する7号車に接触。フロントカウルが破損しピットインする。レース開始約1時間が経過した38週目で赤旗中断。各車グリッドに並ぶ。12時50分にレース再開すると、トップの1号車が給油のためピットイン。順位を4番手まで落とした。

レース中盤となる55週目に霧が再び濃くなりセーフティーカーが導入。その周回中、7号車のワイパーが壊れるトラブルが発生しピットイン。ステアリングを交換するものの、動いたり動かなかったりといった状況に陥ってしまう。

濃霧のため、レースは赤旗中断


以降も濃霧のため何度もセーフティーカーが入る波乱の展開。そして残り1時間30分のところで、より一層霧が濃くなり赤旗のためレースが中断。オフィシャルはレース再開を検討するものの、霧は晴れることはなく、レース時間の75%を消化していることもあり、レースは終了。その時の順位である8号車1位、7号車2位、1号車3位、2号車4位という結果に落ち着いた。

富士6時間耐久レースのリザルト


世界耐久選手権、次戦は2017年11月3日(祝)~5日(日)、上海で行われる。

フランステイストも味わえるイベントも併催


【写真を見る】トップレースクイーン8名によるWEC富士イメージガール


2017年10月13日の公式練習から始まった今年のFIA世界耐久選手権 第7戦 富士6時間耐久レース。レースウィークの3日間は秋雨前線の影響により、不安定な天候であったにも関わらずの期間中述べ5万1000人が会場に訪れた。

小林可夢偉監修のTS050 HYBRIDシュミレーターで富士スピードウェイにチャレンジ!


メインスタンド裏には小林可夢偉選手が監修した参戦車両TS050のシュミレーターが設けられたほか、

ステージではAKB48 Team8がステージパフォーマンスを披露


AKB48 Team8によるステージパフォーマンス、

大型テントの中で、フランスに関係した催事も同時開催!


そしてWECにル・マン24時間レースが含まれていることから、フランスのフェスティバルが開催され、多くの人がワインや食事を楽しんでいた。【横浜ウォーカー】

横浜ウォーカー編集部

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